既視感は全てを覆う

2012/08/21 2016/04/17

お盆も明けて小売の世界では夏物処分と秋物商戦の始まりです。
「先生に言われた通り、広告とＤＭを定期的にうっています。昨年よりは良くなっていますけど、まだまだ目標に届きません」
僕「まず定期的に販促行動を起こしているのは良い傾向ですね。そんじゃあ実際にうった販促物みせてもらえますか？」
「こんな感じです」といって店の奥から最近うった新聞広告とＤＭはがきを持ってきてくれました。

ん～、これはアドバイスのしがいがあります。これだと１００の反応が欲しいうちの２０も返ってこないな～。というか地元の新聞に載っている広告ってほとんど似たりよったり。綺麗な外国人モデルの写真と３０％オフ、ＳＡＬＥとかの活字が書いてあるだけ。これだと間違いなく目に留まらなく素通りされてしまいます。もっと強みを表現した方が反応があるし楽しい。例えばセレクトショップならお勧め商品に関する解説・うんちくを商品写真と一緒に載せるとかおしゃれなお客さんに登場してもらうとか色々表現の仕方はあると思う。

で、反応のない販促物を見ていて素朴な疑問が湧きました。「何故広告は素通りされるのだろう？」
実はブログやっていてひどく反応の悪い文があった。何故なんだろうと振り返ってみると思い当たる原因があった。それは以前使ったのと同じ写真を使ったから。多分、人間は一度見た画像を記憶に留めていて再び見た時には素通りするという性質を持っている。
つまり既視感のある広告は素通りされるという事です。
綺麗な外国人モデルや何％ＯＦＦ、ＳＡＬＥなどという画像は巷にあふれていて誰も反応しなくなっている。多分、まだ日本が貧しくて印刷された活字や横文字、綺麗な外国人の写真などに飢えていた時代には大成功したデザインに違いありません。

せっかく投資した広告宣伝費です。綺麗なモデルのおねえさんの写真使うのはもうやめませんか？

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