マスメディアの終焉
2016/04/07
昨日、紙の新聞や本がメディアとして今後急激に衰退するのではないかって書きました。それはメディアの使い手としての我々消費者の時間がSNSに食われた分、旧来の紙メディアやテレビなどのメディアに使える時間が無くなったという理由からです。
もう一つ、新聞、テレビなどのマスメディアの衰退の理由についてはさらに別の理由があると思います。テレビの場合、テレビ局というニュースや番組の特定の創り手が居て、皆が同時にその番組を見る。チャンネルを選べてもせいぜいNHKと民法数局の中からが限度です。最近だと制作費が減らされているせいか、見る価値のないバラエティ番組でお茶を濁してテレビ離れを加速させている。一方、SNS側で対比するのが例えばYoutube、情報の出し手は世界中の不特定多数。見る側は当然自分の見たい番組を自由にチョイスできる。しかも、スマホでどんな場所に居ても、どんな時間でも見ることが出来る。どっちが選ばれるかは自明の理です。
僕は新聞でも同じことが起きると思います。一局が情報の出し手である時代は終わったのです。ウィキペディア(Wikipedia)が出てきてブリタニカ百貨辞典が過去の遺物になったように、不特定多数が情報の出し手となるメディアに新聞は駆逐されるのではないか。新聞の言論や社説を読むよりは、Gunosyで個人の嗜好に合わせて世界中の不特定多数の情報の中から自動的に集められたブログの方が圧倒的に良質の情報を得ることが出来る。
数日前のNHKの番組であるネットメディアが紹介されていました。昨年のボストンマラソンの爆破事件の生の映像を得るために、世界中の個人で撮った情報をネットで集めた結果、参加ランナーがたまたま頭にカメラをくくりつけて走っていた際、偶然爆破現場を撮ったSNS映像があり、それを報道することができたのです。特定のテレビ局の情報から勝手に撮られる不特定多数の情報に優位性が移っている象徴的な事例だと思います。
情報の出し手が世界中の不特定多数になった結果、マスメディアが隕石の衝突で一斉に突然死した恐竜のように絶滅する日が近い。どうもそんな気がしてならないのですが、あなたはどう思いますか?
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
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