情けは人のためならず

2015/03/19 2016/04/02

先日、とある経営者の方から「◎◎地域のお客さんを何社か紹介してもらえませんか？」と言われました。
僕は紹介出来ませんでした。何故かって？だって、その経営者のことを良く知らなかったからです。どんな仕事をするのか、誠実な仕事をしてくれるのか、どんな人なのか？情報を持っていないので分からないのです。
実は、企業のマッチングなどではトラブルが起こりやすいのです。紹介したは良いけど、色んな行き違いで争いが起こるケースは多い。ですから、あまり気軽に知らない人を紹介出来ないのです。

紹介できるだけの信用を得るには時間がかかる。良い仕事をする、お客さんの期待を裏切らない仕事をするのは勿論、どんな人なのかが一番大きいと思います。
僕も色々な会に入っていて幹事になっているものもあります。こういう集まりへの付き合い方も千差万別で人によって個人差が大きいのですが、信用を得る場としては意外に重要な場ではないかと思っています。
こういう場で自分の売込みばっかりしている人は、正直あまり信用されないと思いますね。逆に無償の汗をかいて、地味ながらも出席して人の話を聞くとか、一銭にもならないような面倒なことを嫌がらないで引き受けるような人は時間がかかるかもしれないけど信用を得られるのは当たり前の話だと思います。もちろん、後者の方はそれを基本的信条として自然に行動している。皆、見てないようで見ているんです。

「情けは人のためならず」というのは人のために一生懸命情けをかけていると、やがてそれが巡り巡って自分に帰ってくるという意味だそうです。（意味を逆に理解している人が多いようですが）
信用という何ものにも代えがたい財産を築くためには、一見ムダに思えるようなことにどんだけ汗を掻けるかに尽きるのだと思うのですが、いかが？

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