商売は捨てた者勝ち

今朝の新聞に電気大手三社の決算が大きく明暗が分かれたという記事が載っていました。良い方から行くと日立、テレビ家電など赤字事業を捨てて、海外の社会インフラ事業などにシフトした結果、経常利益がリーマンショック前を大きく上回る好決算につなっがった。パナソニックもテレビやスマホ事業をやめて住宅や自動車関連などの企業向け事業に集約した結果業績が大幅に回復した。一方、惨憺たる決算で今後の方向性が見えず迷走しているのがソニーでテレビの不振などが足を引っ張っているとの事。

元々ソニーファンの僕としては、頑張ってもらいたいなぁと思うんですけど、この位でかい話でなくとも、儲からないし将来性も見えない事業からいかに素早く撤退し、将来性のある事業にシフトしていくか、どの事業を選択するかの判断は、全ての事業を営む者にとっては永遠の最重要テーマだと思います。一言で言うと「捨てる勇気を持てるかどうか」。企業経営において、この「捨てる」という行為こそ、色々な局面、特にピンチの時に大きな力になると思っています。倒産の危機に陥った会社が事業再生するには不採算部門からの撤退が必須事項です。リピーター対策を効果的にやろうとしたらＤＭを出すのはお得意さんに限る。販促活動で結果を残したかったらお客さんのターゲットを徹底的に絞り込む。社員の仕事の成果を出すためには各個人の目標をせいぜい３つ位に絞り込む。

「絞る」或いは「捨てる」行為には抵抗感が伴い、とても勇気が要ります。逆にあれもこれもと沢山並べて安心したがるのが人間の常。沢山並べた瞬間に焦点がぼやけて全てが台無しになる。商売は捨てた者勝ちって、ある意味正解だと思っています。あなたはどう思いますか？

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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