ドラッカーは遠くなりにけり

2019/02/01

昨日のブログで新元号の話をしましたが、いよいよ平成も終わり。
平成はどんな時代だったのかという特集をあちこちのメディアで目にします。
その前の昭和は戦争があった時代で、平成は戦争がなかっただけ我々生きている者にとっては良かった時代ではないかと思います。
平成と次に来る元号の時代とで決定的に違うのは「情報」のあり方じゃないかと思っています。

今ここに来て何が以前と決定的に違うか？というとそれは「情報爆発」。
何が言いたいか？というと、昭和から平成にかけて自分が企業人になって、今がどんな時代かを知る手がかりとして羅針盤的に頼っていた情報の一つにドラッカーの著作があります。「新しい現実」や「すでに起こった未来」などの著作が出るたびにワクワクしながら読んでいました。今が歴史に照らしてどんな時代で、これからどんなことが起きるのか、ソ連の崩壊など現実化する相当前に正確に予言していたのです。大前研一氏などの情報もそうですが、そういった信頼する識者の情報を追いかけていれば、何とかなったのが昭和であり平成だったと思うのです。

翻って、平成が終わりを告げる今はどうか？
そういった識者の情報を否定するのではないのですが、それだけでは全く無理な時代に入ったというのが実感です。
ネットやＳＮＳを入口として、爆発する大量の玉石混交の情報の中から使える情報を選りすぐり自分のビジネスや人生に活かしていくことが必要になっていて、その情報処理能力が求められる時代になったのではないかと思います。

カンブリア紀に生物進化の大爆発が起こったようなことが今、人間社会の上でも起きているのは間違いない。
情報の取り方一つにしても、一人のカリスマを追いかけるような昭和、平成の時代は遠くなりにけり。

ドラッカーも遠くなりにけり・・・彼が今生きていたら、この世の中をどう言うか聞いてみたいですね。

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