驚きは9日間しか続かない
2016/04/10
今朝の日経新聞1面の春秋というコラムは先日の麻生副総理のナチスと憲法改正の失言を取り上げていました。野党の力不足で秋の臨時国会でも大した追及もされずに切り抜けられそうでやがて皆の記憶から消えるだろうとの内容を、「驚きは9日間しか続かない」という西洋のことわざで説明していました。
この西洋のことわざ、本当にその通りだと思います。人間ってよほど印象的な事でも時間が経つと見事に忘れる動物なんですよね。この人間が忘れる動物だという性質は、政治家のゴシップに限らず、商売を続けていく上でも最も重要なポイント、言い換えるとこの忘却対策を制するものが商売を制すると言っても過言ではないと思っています。
このブログで何度も繰り返し書いていますが、良い商品、美味しいもの、素晴らしいサービスを揃えただけでは売上は上がりません。その良さ、素晴らしさを認知してもらう、気付いてもらう作業が必要で、それがメディアを使ったマーケティングなのです。具体的にはチラシや広告、最近だとFBやブログなどのソーシャルメディア、さらに最も強烈な新聞やテレビなどマスメディアで紹介してもらう。で、仮にマスメディア記事で取り上げてお客さんがどっと入ってきたとしましょう。公共メディアで取り上げられると、その時だけ凄い勢いで売上あがりますけど、その後ぱたっとこなくなる。それは冒頭で書いた「驚きは9日間しか続かない」からなのです。
だからこそ、継続的に一定の頻度でメディアを使ってお客さんに気付いていてもらう販促物を打ち続ける必要がある。全ての営業行為に言えることですが、1回会ったり、1回チラシ打ったりしただけで終わっちゃうと、確実にお客さんの忘却の彼方へ押しやられるでしょう。回数、頻度と継続性が無い営業行為や販促は意味を成さないという事です。
麻生さんの失言も、どこかのメディアや政党が執拗に追っていけば長引くでしょうね。でも中韓相手に話しが大きくなると国益を損ねることになりそう。この人、前の総理の時も凄まじく失言の連発だったよな。せっかくそんな事も忘れていたのに、忘れた頃にまたやらかすんだから、「失言の麻生」ってのは今度こそ記憶にしっかり刻まれた。この人こそ天然のマーケッターかもしれません。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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