簿記は人生を変える

2015/09/29 2015/10/15

昨日は財務セミナーのこと書きましたが、財務ついでにもう少し書きます。
経営者や経営幹部の方でも財務を不得意にしている人は沢山います。苦手を苦手のまま放っておくのは良くないと思います。と言うのは、経営は最終的にお金が続かないと継続できなくなる。そのためには常に数字でモノを考える必要があります。その数字でものを考える基軸が財務管理だからです。会社が生きていく基礎のようなものです。

実は財務が苦手な人は時が経てば段々得意になるわけではなく、一生苦手なままです。だから、財務の苦手を克服して財務管理に自信を持つためには、どこかの時点で勉強しなければなりません。財務の知識はマーケティングなどと違い時代による変化が極めて少ないため、一度身に付けると一生役に立ちます。

かく言う僕も実は最初財務が苦手でした。中小企業診断士の試験科目に財務管理があったので一通り勉強はしたのですが、正直難しく感じました。診断士の試験を受かった後でも、なるべくなら触れたくなかった。
その時期よりもっと前、バブルの頃に自分の会社の財務のシステムをパッケージソフトの仕様をそのまま真似して丸ごと開発した経験もあるのですが、そこまでやっても財務って何となく苦手。

２０００年に中小企業診断士として独立して、今度は色んな会社の決算書を見るのが当たり前になって、苦手とも言ってられない。何とか苦手を克服する方法はないだろうか？と思いトライしてみたことがありました。
それは、簿記入門の通信講座の受講でした。これは簿記の知識を計算問題を解きながら進めていくという地味なものでしたが、半年位で何とか終えることが出来ました。
この講座はとても大きかったです。財務の基礎にある知識が全て理解できた感じでした。今まで、簡単なことをいかに難しく考えていたかを思い知らされました。

僕の経験から言うと、財務が苦手で何とかこれを得意科目に変えて自信を持って経営に臨みたいという思いがある人に一押しでお勧めするのが、この簿記の基礎講座の受講です。簿記４級と３級までで実務は全てカバーしています。
何か簿記というとマーケティングとか経営戦略論みたいに華がなくて地味みたいなイメージがあって軽視されがち。事務の女の子にでも覚えさせれば良いみたいに思われているかもしれませんが、経営者にとってこそ必須科目なのです。
多分、簿記を真剣に身に付けると人生変わりますよ。

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