価格間違えると死にます

2017/04/03

マーケティングの教科書に必ず重要項目としてあるのがマーケティングの４Ｐです。
(1)Product（商品）、(2)Price（価格）、(3)Place(流通経路）、(4)Promotion（販売促進）という４つの要素が商売を考える上で極めて重要というわけです。

(1)商品は優れた商品、魅力的な商品でなければお客さんに支持されない。
(3)流通経路はどこから仕入れてどのチャネルで売っていくか、最近だとリアルに加えてネット販売もやらないとって感じです。
(4)販売促進はいつもこのブログで書いていますけど紙やＳＮＳメディアでどうお客さんに気付いてもらえるかってこと。

で今日言いたいのは(2)の価格についてです。
価格って実は死ぬほど大事です。
っていうか、ここを間違えると死にます。

そしてここを間違えて苦しんでいる人がとても多いのです。
その間違いの多くは、価格は安いほうが良い、というもの。

当然、売る側からすれば、価格は高い方が良いに決まっています。
でないと、「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざりじっと手を見る」という石川啄木の有名な歌のように一生シアワセになれないのです。

では買う側からはどうでしょうか？
これは商品によります。
どこから買っても同じ、機能は変わらないもの（コモデティという）であれば安い方が良い。

でも、でもですよ、そもそもどこで買っても同じようなコモディティ商品を中小企業が扱って、大手と対抗するのは利口なやり方とは言えないし、年数が経ってコモディティ化、陳腐化した商品ではもう勝負できなくなっているのです。

価値があると言い切れる商品を開発して提供する必要があるし、その価値に対して妥当な価格をつければ良いのです。
その価値相応の価格は自分がつけるものです。

気を付けるべきは、安いものは価値もそれなりに見られるということです。
いくら提供する側が「本当は凄い大きな価値なんですが、お客様にはお安い価格で提供します」というつもりでも、相手は安いものは安い価値として捉えるということです。

ロレックスの時計が１００００円の値札が付いていたら、もし本物だったとしてもニセモノか？って思っちゃいますよね。
時計の構造や材質自体にそう違いがあるわけじゃない。
ロレックスの価値は、それを身に付けるだけでステイタス感、セレブ感を持てる所にあるわけで、そうした価値観を持った人しか買わないのです。
そうした価値感を持つ人にとっては２ケタ違う価格でも妥当だと感じるってことです。

あくまでも価値と価格は提供する側の手の平にある。
価格を間違えて死なないようにしましょう。

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