思いはつたわる
2016/04/13
世の中「縁」というものがあるとすれば、僕には本当にこの方々とは「ご縁」あるなという方がいます。釧路市内で銭湯2軒と飲食事業を営む成澤さんご夫妻です。僕が12年前に独立して初めてのお客様が成澤さんの「春の湯」でした。それからずーっとお付き合いしていただき、今は息子さんに社長職を譲ってご自分は会長へ。僕にとっては独立してお客さんが一人も居なくて困っている時にコンサルという仕事に理解を示し第一歩を踏み出せたまさに恩人なのです。そんな「ご縁」のある方々なのですが、昨年の12月3日、JR札幌駅のホームで自販機でコーヒーを買おうとしたら窓から手を振っている人がいます。成澤さん夫婦でした。自由席が空いていたので、通路を挟んで隣の席へ。釧路への帰路、ご自分で握ったおにぎりやポットにいれたコーヒーをごちそうになりながら色々な事をお話しました。実は僕にはちょっと気にかけていた事があるのです。前の晩見舞いに行った入院中の父の容態です。ICUに入ってもう寝たきりになった父はいつ逝ってもおかしくない状態でした。そんな不安を打ち消すように父が入院中だという事も話し、さらに仕事の話でマーケティングの成功事例などを夢中でお話していました。釧路に着く1時間30分前に携帯に着信、病院からでした。父が危篤との知らせを受けすぐ兄と妻に知らせましたが自分は間に合わないだろうと思いました。到着の30分前に兄から今父が息をひきとったとの報がありました。成澤さん夫婦に、父の訃報をお話しました。お二人とも無理に会話しようとせず気遣っていただいているのが良く分かりました。駅で車の運転に気をつけてと声をかけて頂き別れました。
そんな成澤さんから昨日封書が届きました。「先日はお父様を亡くされご愁傷様でした。いつぞや汽車の中で教えて頂いたことを実行しようと思っております。これからもよろしくお願いいたします」とあり手書きのニューズレターが同封されていました。実は1年半ほど前まで毎月手書きのニュースを作ってお風呂場の中に掲示していたのですが、一度中断してしまいそのままになっているというのです。なんと140号になっていました。JRの中で僕が言ったのは、せっかく素晴らしいものをつくっているんだから再開して商圏に配ってはどうかという事だっと思います。でもそんな話をした事をすっかり忘れていました。そうして送られてきたニューズレター、手書きのイラストにこの人たちの思いが全て表れているな~と思いました。銭湯とは何か?人と人との「縁」、親子の「縁」、家族の「縁」、ご近所さんの「縁」それをつなぐ場所、それがほっこりあったかいお風呂屋さんなのだと思いました。
「縁」を大切にするご夫婦にまた一つ教えられたように思います。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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