万華鏡のようであり
2016/04/13
地域ブランド化を成功させた事例として小樽と富良野を見たのですが、それじゃあわが街釧路はどうなんだとなるわけです。
釧路の事を他所の人に語るときに僕たち釧路人は「摩周湖、阿寒湖、釧路湿原など2つの国立公園があって温泉王国、天然記念物の丹頂鶴が生息して、アイヌ文化の中心地阿寒湖のまりもは世界自然遺産の登録を狙っています。さらに釧路市内は炉辺と世界三大夕日が有名で、夏は避暑地として全国の注目を浴びています、それから、あれとこれもあって、云々・・え~それから・・・」
こんな感じで、あるものを羅列したがります。実はこれが墓穴を掘っているんじゃないかと僕は思い始めています。敗因はなんでもありすぎる事。沢山ありすぎるのでついつい箇条書きであれもある、これもあるってやっちゃう事じゃないかと思います。結果何も伝わらない。
実際に他所から来た人を案内する場合にも、有名な観光地をあっちこっちと連れて行って終わり。ただ見るだけじゃあ絵葉書と同じでつまらないという声も聞こえてきます。
こういった従来の観光絵葉書的な見方を一旦捨て去って一切の先入観なしでこの地域を見ると、海岸線の街も平原の続く酪農地帯の村も火山や湖沼が連なる山岳地帯の街もそれぞれがあまりにも個性的で異質であり日本的風土とかけ離れて美しく異国的であり、そこに住む人たちと相まって独特の空気感を放っている。
信じられない位、釧路というエリアには多彩で強烈なモノが詰まっているです。
小樽と富良野の両都市に学ぶ事はその都市や土地が本来持っている魅力、情緒、これを空気感と呼ぶとしてそれを上手に切り取って表現し、メディアを使って繰り返し伝えた事だと昨日のブログで書きました。両都市ともわりと単一の空気感で切り取りやすいというのはあると思います。一方の釧路は多彩であるならそれはそれで良い。既にある素晴らしいものを切り取って表現して世の中の人に伝える。多彩なもの一つ一つの空気感を丁寧に掘り下げて伝えていく。それらが重なりあって万華鏡のような世界を表現できるかもしれません。
空気感を切り取る方法は必ずしもドラマだけではないと思います。実はその空気感は地元で生まれ育った人間よりも外から入ってきた人間の方が圧倒的に良く見える。僕もよそ者として小樽の独特の情緒や住む人の温かさと魅力、空気感を最初から強く感じていました。
よそ者と田舎者で知恵を出し合って、釧路の空気感をつかんで磨いて表現する丁寧な作業が第一歩かなと思います。
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乗山徹
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