すでに起こった未来

先日のブログでキンドルの登場が電子書籍化を加速し既存の紙媒体関連業種の今後は相当厳しいと書きました。当事者の業界の方から言わせれば、他人ごとだと思って勝手な事いうな！と思われるかもしれません。
でも僕には敢えて厳しい事を書かなければならない理由があるのです。
実は独立して最初の頃何年か、業種毎の組合に依頼されて業種の今後について報告書づくりをよくやっていました。土木建設業、ハイヤー業、中古車販売業等々。どの業種も１２年前はまだ売上もあったし普通の商売として充分に従業員を食べさせる事ができた。でもその後の人口減や財政削減の影響など考えると右肩下がりで推移するのははっきりしていた。当然、報告書の将来予測にも厳しい予測は書き込んだ。１２年経ってその業界はどうなったか？その時の予測より遥かに超えて衰退していった。業界全体が壊滅的に食えない状況に陥ったり秩序が破壊されたものも多い。
他業種の経験から学んだ事実は、変化は予測以上に激しく起こり１０年後の業界景色を一変させるという事です。

製品のライフサイクル曲線ってご存知ですか？製品を市場に投入する時に導入期→成長期→成熟期→衰退期という山なりのカーブを描いて売上が推移していく。これは業種全体にも当てはまる。例えば土木建設業などは戦後から高度成長時代までは砂利道だらけの道を舗装する需要が日本中、北から南まで溢れていた。でもインフラが整備された現代の日本では補修需要しかないので衰退期という事。先に話に出た紙媒体の既存業種でも、業種転換や新分野進出など今後の方向性を考えるときこのライフサイクル曲線を頭に入れた方が良いと思います。

既に起こった未来から学ぶべき事は他業種の経験ではないでしょうか？

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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう！

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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