神頼みじゃあね・・・

昨日、キンドルなどの端末の登場により日本でも新聞や出版、印刷の世界で大激変が起きるんじゃないかって書きました。
書いていて思い出したんですが、僕がコンサルとして独立した年の２０００年に新聞販売店の方々を対象にＩＴの今後といったテーマで講演した事がある。１２年前だとやっとブロードバンドが各家庭に普及してきてインターネットがストレスない速度で使え始めた頃、ネット通販で買い物をしている人がまだまだ少数派だった。もちろんスマホもないし、お財布携帯や電子マネーなんかが１０年後には普及すると言われてもまだ世の中には出ていなかった。ipodもi-phoneもなかった。当時ＩＴの世界で１０年後予測で登場していた技術やサービスはその後ほぼ全て商品化され普及した。その将来予測の中で出ていた技術の一つが電子ペーパー、電子書籍だったのです。
米国で既に先行して普及した以上、日本での電子書籍化は確実に進むと考えたほうが良い。

問題は既存の媒体で食べている業種がこれからどう対応するかという事です。例えば先に話しに出た新聞販売店。現在でも人口減や若者の活字離れで購読数を年々減らしているのに、紙媒体から電子媒体に徐々に移行が始まると大打撃となる。しかし、この外部の変化は自分でどうこうできる問題ではない。となると自分の立ち居地を変える、つまり自分たちが変わらないと生きていけないという事です。
もちろん全ての既存売上がなくなるわけではありませんので、１０年予測みたいなものを仮説でも良いから立てる。不足分を業種転換や新分野進出でまかなう。既存の配達網を使ったサービスや販促サービスへの進出など色々なものが考えられる。口で言うのは簡単ですが、この荒波を潜り抜けるのは並大抵の事ではないです。

でも荒波の過ぎ去るのをひらすら待つ、神頼みするしかないっていうのはやめましょう。この失われた１２年はそんな会社の多くが淘汰された歴史でもあったのです。この確実に進む冷徹な大変化を機会と捉えて行動するしかありません。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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