これもまたマーケティング

昨日は横浜に住むいとこの次男夫婦の新婚さんを案内して摩周湖や釧路湿原などを回りました。
帰りに鶴居村で丹頂鶴をみてもらおうと思い、道道沿いの鶴見台に寄りました。
ここは地主のおばあさんが餌付けをしているので1年中丹頂鶴を見ることができます。この日も鶴のツガイや親子を見ることができました。
とこれはこれで良かったんですが、そのおばあさんが寄ってきて「観光客がいっぱい来てくれるのは良いんだが、うちには一銭も入ってこない。わしが餌をやらないと鶴は来ないのに、道はさんだレストランが儲かるだけなのさ。全くハラが立つ。うちの自動販売機でせめてジュースの１本も買ってくれといいんだけど・・・。」

とここまで言われると、缶コーヒー買わないと申し訳ないなぁという気持ちになり、しかもおばあさんが後をつけるように付いて来るので買わないわけにはいかなくなりました。
「おばさん、買ったよ！」と手を振ると、「ありがとうね！」とまた観光客の方に行き、同じ話をしていました。もしかして見物している人全員に同じ会話をしている。
あとで親戚にその話をしたら、「私も前に行った時、まったく同じで自販機でジュース買わされた！」との事。おばあさんのマーケティング手法だったんですね。
なんか憎めないというか、この同じセリフを今まで何万回言ったのかとか思うと笑っちゃうんですけど、これはこれでマーケティング手法なんですね。人はきっかけがないと購買しないってのを地で行くような手法です。

でもこのおばあさんの町の観光への貢献度ってもの凄いと思うんですけど、こんな事をしなくても良いようにもう少し何とかできないでしょうか。せっかく鶴を見た幸せ気分がちょっと減点というか・・・。でも僕はこのおばあさんの原始的マーケティング手法、結構好きですけど。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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