ゾウさんのエサ代
2016/04/28
一昨日、釧路公立大の地域経済研究センターに新たに着任した佐野修久氏の講演とワークショップに参加しました。テーマは「市民のお金で地域を創る」。
とても基本的なことに気づきました。
全国的に街づくりや電車など社会インフラが財政の枯渇により維持できなくなっている中で市民ファンドを立ち上げて市民が寄付や出資をして成功している事例が増えているとの事。
例えば北九州の動物園の再生事例では市民のお金で掃除費やエサ代を出したり、新しく動物を購入する費用に充てる。そのエサ代もあげる動物を指定できるようになっていて子供たちもあのゾウの花子にエサ代をあげているので気になって休みの日には見に行きたくなる。その結果集客率が劇的にあがり再生につながっているとの事。
こんな風に当事者として市民がお金を出すと動物園や路面電車など対象となるものに対する愛着が沸き関心が高まって利用率が劇的上がったという話を聞いて、「ちょっと待てよ」と思いました。
考えて見ると僕たちは税金という形で毎月毎月莫大なお金を国や自治体に支払っています。でも一旦収めたお金が何に使われているか関心が無い。僕たちの払ったお金は一旦プールされた後、役所の縦割りの中に吸われ、バラバラになって非効率な使われ方をしたあげく、お金が全然足りません、財政破綻寸前ですって事になっている。
全く同じ自分で払うお金なのにこの違いは何なんだろう?
盲目的に文句も言わず払い続けているこのお金。税金に化けた瞬間からお金のありがたみがすべて消えちゃうのが今の国の形。
ゾウさんのエサ代みたいに大切に扱われるには国の形を変えるしか無いのかもしれません。
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乗山徹
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