今、武四郎を知れ
2016/04/28
昨日2月26日、松阪市の松浦武四郎記念館前広場で北海道の名付け親「武四郎まつり」が開かれ、我々中小企業家同友会釧路支部有志で参加してきました。
白糠のレストランはまなすの谷口シェフが味付けして「武四郎汁」(タラバガニの鉄砲汁)を振る舞い、寒風でとても寒い日曜日でしたが、用意した200食があっという間に売り切れました。
松浦武四郎は幕末から明治にかけて計6回北海道に渡り内陸までくまなく歩きました。最初の3回は自由なる探検家として、後半の3回は幕府の役人として当時ロシアが北海道周辺の領土的野心を示しており、国防のための貴重な資料を残したのです。
当時の北海道の土地、地名、アイヌの人たちの生活を地図や絵で記録した。北海道の歴史を語り知る上で歴史上もっとも重要な人物。アイヌ民族にとっても幕府や明治政府の民族同化政策により失われた過去を知り取り戻すうえで極めて重要な記録なのです。
地元の小学生が松浦武四郎の北海道での行動を寸劇で演じました。
メインステージでは全国に散らばるアイヌ民族の若者で構成されたチームニカオプがアイヌ古来の舞踏に合わせ音楽を奏でます。
北海道の太古の森で祝いや祭りあるいは日常的に奏でていたであろう踊りと音楽。それは神秘的で見事なものでした。
同化政策による文化的破壊の中で細々と伝えられてきたものが、やっと今になって少しずつ復活して花開いてきたことは奇跡的な事でもあり大変素晴らしい事ではないかと思います。
この祭りに参加して思ったのは、我々北海道人は自分たちの歴史に極めて無頓着あり無知であるという事。
歴史は教科書で習うことだけで全てではない。
明治開拓前、北海道と武四郎が名づける前のかの地で何が起こってきたのか。
領土問題を考える上で、ロシアがどんな背景で北方領土の事を言ってきているのか。
歴史上タブー視されてきた部分を取り剥いで、何が歴史上起きてきたのか、正確に知る必要がある。
そうしないと未来の選択を間違うことになる。
現代の日本人にとって、北海道人にとって武四郎を知る重要性が極めて増しているのです。
毎年国会議員が北方領土視察と称してズレた事を言って地元で物議を読んでいます。
コロコロ変わる外部大臣も必ず視察に来るけど誰一人再訪した大臣は居ない。
武四郎を一番勉強しなければならないのはこういう議員さんや腰の落ち着かない外務省の役人たちかもしれません。
まあ役人や政府批判する気もないけど
北海道人よ、自分の育ってきた北海道の歴史知らないだろう。
三重県の人の方が知っているっておかしくないか?
今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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