拘りが時代をつくる
2016/04/28
昨年暮れくらいからユーロ圏の債務危機が叫ばれ通貨ユーロが崩壊するとか、欧州各国の国債が格下げされたとか世界を巻き込む金融危機、経済危機の様相を呈しています。
当然日本も対岸の火事ではなく世界一の債務国日本国債の大暴落、国家財政破綻いわゆる“デフォルト”がチラホラとテレビの経済番組のテーマにあがるようになってきました。
ユーロってのはヨーロッパの経済統一、通貨統一をしたいという悲願があり、長い時間をかけて作り上げたもの。これが崩壊するかどうかは、この統一通貨ユーロを作り上げた人たち即ちそこに住む人たちの想い入れと拘りがどれだけあるか、ユーロを何としてでも守りたいという拘りがヨーロッパに住む人々にどれだけあるかだと思うのです。
この記事を読んで、結局国民の拘りがどの程度あるかで時代は決まるのではないかと思いました。
今、消費税増税、税と社会保険の一体改革を不退転の決意で行なうと野田総理は宣言しました。財政危機を脱する第一歩としては正論中の正論ですが民主党は党内野党の連中も多く自民党はじめ野党も政局に持ち込み解散を狙っていますからこれが成し遂げられるかどうかは全く分からない。現実的には経済対策を採らないまま増税しても税収は増えない、つまり経済の見通しが無い中で増税するのはタイミングが悪すぎる。
政治が流動化すると日本の将来を悲観して国債が売られデフォルトへ更に一歩近づく。
デフォルトで日本は一度ダメになる可能性が非常に高まっている。
政治と中央集権の国家の枠組みは使い物にならないほどポンコツになっている。
最後は我々国民が今の国の形を維持することに本当に拘っているかどうかだと思う。
むしろ維新が必要だという事に拘る人が加速度的に増えているように思う。
時間だけが経過していく中でマグマが溜まりに溜まっています。
デフォルトしたらどうなるか?
誰も語ろうとして来なかった。原発の安全神話みたいだ。
現実的過ぎて、もう想定外の事態とは言えない。

乗山徹

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