イノベーションと思い

2012/01/11 2016/04/28

昨日のブログで澤穂希（ほまれ）選手がＦＩＦＡの最優秀選手を獲得したのには明確な意思があったという話を書きました。
結構しつこいですが、僕が何に反応しているかをもう少し書かせて下さい。

ちなみに僕は別に澤選手のファンという訳でもありません。どちらかというとタイプで言うと川澄ちゃんの方がいいかな・・・。可愛いし！

なんていうのはどうでもいいのですが、
澤選手は男子のＪリーグの観客動員を見て、閑古鳥の鳴く女子なでしこリーグを嘆いていました。「何故私は男に生まれなかったのだろう。同じサッカーをやっているのに何でこんなに人気が無いのか。」
日本代表監督に「それを解消するにはお前達が世界レベルの選手になるしか道は無い」と言われ考えが変わったと言います。
この時、澤選手の脳裏に“強い思い”が芽生えた。「なでしこリーグをＪリーグと同じようにいつも観客がいっぱいのリーグにする！」
本気で思った。
この瞬間が日本女子サッカー界のイノベーションです。
当時の閑古鳥が鳴いているスタジアムからしたら“有り得ない話”です。
でも彼女は本気で思った。「なでしこリーグをＪリーグと同じようにいつも観客がいっぱいのリーグにする」という強い思いは、これまで私たちが目撃して来た歴史となり彼女の考えたイノベーションは達しつつあるように見えます。
でも、男子と肩を並べるにはまだまだです。
ですから決してこれからも手を緩めない。ロンドン五輪だって本気で金メダルを取りに行くでしょう。何故ならそれが思いを実現する唯一の手段だからです。

僕はこれからの社会、経営の世界ではこの強い思いというのが社会や企業を存続させる最大のキーとなると思っています。
例えば、昨年の暮れにお世話になった富士市のカリスマコンサルタントの小出さん。先日ブログに書きました→こちら
これまでの中小企業支援機関は全く機能していない。中小企業政策は企業誘致も時代遅れだ。「１００社の業績を向上させることで１００人の雇用を増やすことができる。そのための中小企業支援はマーケティング支援で結果が出るまでやる」ここまで考えて中小企業支援をしてきた機関は無い。日本で唯一行列のできる驚きの相談所となっている。中小企業支援の形を変えるという強い思いを持ってやっているのを目のあたりにして強く共感しました。

橋下大阪新市長も僕には強い思いを持った人物に見える。彼は地方から国を変える。究極の思いは地方分権を進め全く機能していない中央集権の国家を変えるというものだと思います。僕は今年から数年かけてこの思いは何らかの形で実現するのではないかと考えています。

この“思い”に共通するのは自分の利益のためではないという事です。自分の会社を大きくしたいだけの人は世の中ゴマンといます。そんなのは“思い”でも何でもなく我欲です。どうぞご自由にという世界です。
上にあげた３人に共通するのは世の中のためというか、皆のためになる事ですよね。
しかも誰も本気で考えないような事。イノベーション。今の常識では「それは無理でしょう！」と殆どの人が言うようなことですよね。
でもやり遂げつつあるんですね。
強い思いが世の中を変える。
と“思い”にこだわる今日この頃。

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