美味しいものは売れる？

2011/12/29 2016/04/28

昨日は出張の最終日、富士市の隣町の富士宮市に行ってきました。
富士宮と言えば？Ｂ級ご当地グルメの祭典Ｂ－１グランプリの富士宮焼きそばです。
実は今年の１月に中小企業家同友会釧路支部でここの富士宮焼きそば学会の渡辺会長に釧路に来てもらい講演をしてもらったのです。
富士市まで来たついでに現場をみておきたいと富士宮市まで足を伸ばしました。
お宮横丁にその総本山があると地元に人に聞いてたどり着きくと、まだ朝早くでしたが既に食べているお客さんも居ました。

さすがにダジャレとおやじギャグが徹底しています。オリジナルのお酒は大吟醸ならぬ「だいびんじょう」

知る人ぞ汁（知る）「Ｂ－椀（ワン）セット」

いまやこの富士宮焼きそばがこの街の最大の観光資源になっていて年間３０億円以上の経済効果をもたらしていると言われています。
渡辺会長を中心とした勝手連的な街づくりの仲間が勝手に面白がってダジャレとおやじギャグで組織や商品のネーミングに徹底的に独自性を発揮して街づくりをしてきた結果なのです。
渡辺会長いるかな？と思ってお店の人に聞いてみるとさすがに年末でいらっしゃいました。（年間１００日は全国で講演に歩いている方です）

急に押しかけたにも拘わらず、焼きそばをご馳走していただき、お話も聞かせていただけました。
渡辺会長によるとＢ級グルメによる街づくりは殆ど失敗しているとの事。最大の原因は商品に拘って、今までに無い新商品を作っちゃう事。美味いものを作れば売れるだろうという勘違い。勝手連的な企画をメディアを徹底的に使い話題を提供し続ける事が重要との事。

同じく街づくりの中心人物で有名な市役所の渡辺総合調整室長も居合わせてご挨拶しました。

ちなみにＢ級グルメの３大要件は
① 安い
② うまい
③ 地元では当たり前（外から見ると貴重）
の３つだそうです。
釧路で言うとスパカツ（熱焼き鉄板の上にスパゲティミートソース＋カツ）、

ザンギ（鳥のから揚げ）って感じかな。地元の人間がガキの頃から当たり前に食っているものですね。

根室のエスカロップって食い物も良いかもしれません。（バターライスの上に薄揚げカツ＋デミグラスソ－ス）

何も無いところから富士宮を有名な街にしてしまった渡辺さん。
何回話を聞いてもむちゃくちゃ面白いおっちゃんでした。