売上アップアドバイザー シーサー君

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ギリシャと何にもかわらない

      2016/04/28

釧路市のフィッシャーマンズワーフMOO(ムー)は釧路の中心、幣舞(ぬさまい)橋のたもとに位置し観光名所になっています。朝の全国ニュースや天気予報、津波情報でもテレビに良く登場する建物なので「ああ、見たことある」という人も多いかもしれません。

今、ここにある三セクのフィットネスセンターの廃止問題で市議会が大揺れに揺れています。市が提出したこのフィットネスセンターを廃止する条例案を議会が否決するという騒ぎになっているのです。
危機的状況にある釧路市財政再建策の一環として利用者が年々減っているフィットネスセンターの廃止案が出てきたもので維持費に年間7千万円、さらに今後老朽化に伴い億単位の修繕費がかさむ事を考え合わせれば廃止は当然と多くの市民は思っていたし、議会内でも廃止が直前まで大勢を占めていたと言うのです。
では何故翻って廃止案の否決となったのかというと、一つは2つの市民団体がフィットネスセンターの廃止反対運動をしていた。さらに来年の市長選に向けて市の説明不足を理由に現職の反対派議員が否決に回ったというのです。
これをどうみれば良いのでしょうか?
僕はこう考えます。

今のMOOのフィットネスセンターの利用者は現役を引退した高年齢の方々の利用が中心で議会を傍聴する反対運動の方々の報道写真を見てもお年寄りが多いのが分かる。もちろんまだ積極的に健康づくりを出来る方々がセンターを利用してさらに元気になっていただくのに異論は無い。
ただ、この施設を維持できるだけのお金が無いのも明らか。だから廃止をしたいと言う市の言い分は至極当然です。
反対運動の方々にちょっと考えて欲しいのは、無理に財政で負担しようとすれば他の優先すべき政策ができなくなる。または将来更に借金が膨らむ事になる。財政破綻し夕張のようになる可能性もある。いずれにしてもこの借金を払うのは私たち現役世代あるいは孫たち将来世代なのです。
しかも現役世代は地域経済の不振でリストラ、収入減、職を失い生活にも困窮したり働きたくとも職自体が無い若者も多い。とてもフィットネスに通うだけの金銭的、時間的余裕なんか無い人が多い。
今が良ければそれで良い。権利は権利だというのでは「食い逃げ」に等しいのではないでしょうか?もうそろそろ権利を主張する事は「食い逃げ」に等しい行為だという事に気付いて欲しいです。
もう権利を主張しても何とかできた日本ではなくなっているのです。お金がないのです。
後輩や子孫の事を少しは考えて欲しい。
それと市議会議員さんたち。市民を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたい。元々廃止論だったのが何で鞍替えするんだよ。そんな軽いものなのか。市民をもてあそぶなよ。
と言いたいです。
こんな事がまかり通るならギリシャと何にも変わんねぇな。
とぼやく師走の一日。

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北海道釧路市の中小企業診断士&ITコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中!

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