カーネーション
2016/04/28
朝の連ドラを毎日見ているのですが、今の「カーネーション」、婦人服の小篠三姉妹の母がモデルになっているだけあって面白い。というより色んな商売のエッセンスが詰まっていて、なるほど、納得、納得と勉強になる事が多い。
昭和初期ですからまだマーケティングなんて言葉が無い時代ですが商売の原点というか今に通じる多くの金言がそこかしこに登場します。
今朝は父の呉服屋商売がさっぱり客が来なくなり、洋裁の商売を始めた長女でヒロインの糸子のところに客が来始めた場面でした。
まず冒頭で父が呉服屋の看板を上げながら「びわの葉温灸」という治療を始めたのですがさっぱり客が来ない。「何屋だがわからん商売にお客は来んわけで・・・」とナレーション。・・・・本業が儲からんからといって付け焼刃で金になりそうな商売をやっても客は来ないという事でしょう。
次に印刷屋に就職した次女が洋裁の商売を広めるためにチラシを刷る事を姉に勧め、思い切ってチラシをつくってみました。
隣の髪結いさんでチラシを置いていたのを料亭のお上さんが家に持ち帰り、「呉服屋のお嬢ちゃん、洋裁始めたんやて」と家族や出入りの芸子さんに口コミで宣伝します。それをきいた芸子さんが「私行ってみよう」とチラシを持って糸子の店に来店します。・・・・チラシや口コミなんて全く現代と変わらない最重要なメディアですよね。
糸子は芸子さんに洋装雑誌を見せながら服を選んでもらいます。その中で本当は丸いフリルのついた可愛い服を選びたいのだが「去年心斎橋でこのタイプの服買ったら服は可愛いのに私が着ると不細工に見えた」と嘆きます。ピンと来た糸子は「それはあなた不細工なのではなく、生地が顔の色に合っていなく、丈も体系に合わないため足が短く見えるのや」
「生地の色を顔色に合わせ、丈をちゃんと合わせれば必ず素敵に見える」とアドバイスするのです。・・・・・これなんてコンサルティング・セールスですね。
あと、生地屋に行くと、本人に来てもらわないと顔色とあわせられないと店主に問いかけると色見本が出てきたり、商売の草創期の原点を見ているようで、商売の核になる大事な部分は時代を超えて変わらないと思ったり。
朝の楽しみが一つ増えました。
乗山徹
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