セコマ経営の神髄③高齢化と過疎化への対応

北海道で高齢化が急速に進んでいるのは言うまでもありません。ところが食の世界ではそれを大きく上回るペースで進んでいると丸谷氏は言います。

というのは、例えば夫婦２人の高齢世帯では茶碗１膳で２人分のお腹を満たしてしまいます。食の需要量の減少幅は高齢化のスピードを大きく上回っている。
こういった高齢世帯に既存のスーパーの売り方は時代遅れになってきている。葉キャベツ１個をいくら安い価格で売っていても大概はあましてしまう。そうなるとコンビニの３分の１カット野菜の方が結果安くついて支持される。しかもセイコーマートでは前回書いたように厳選した安心・安全な食材が担保されている。
北海道の地方へ行けば行くほど高齢化と共に過疎化が進んでおり、大型スーパーの空白地帯が多い。枝幸町歌登では人口１８００人の内、セイコーマートの１日客数が５７２人となっている。中頓別、島牧、奥尻などの各町村も利用率が地域一番店となっており過疎化と高齢化の進む地域での中核店舗の役割を果たしているとの事。高齢化と過疎化が進む北海道で極めて理にかなった小売経営を実現しているのです。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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