スナックの経済学

2011/10/22 2016/04/28

一昨日の晩、病み上がりの体を試しながら地元での懇親会に参加しました。本調子ではないものの何とかいけそうなのでもう一軒スナックにお付き合いしました。
そこは女の子も多く、結構田舎のスナックって感じで素朴な楽しさがありました。それにしてもこういう女の子が多くいるスナックには随分久しぶりに来たなと気付きました。
ただその３週間前に中国の瀋陽市に行った時、日本人向けスナックには行ったのです。実は中国のスナックは結構楽しかった。日本でスナックに行かなくなったのは、正直あまり楽しめないからです。それは釧路だけでなく大会や何かで京都、徳島、東京等のスナックに行ってもどこに行ってもさっぱり楽しくない。逆に客のこちらが気をつかう位で、自分から行きたいとは全然思わないのです。
この差は何だろう？と考えてみました。
業界の人が聞いたら怒るかもしれませんが、会話をして感じることですが、知性のレベルが中国スナックの方が明らかに高いように感じました。日本のことも結構勉強しているし、ビジネスの話題でも結構ついてくる。為替差損で一人５千円料金でも向こうにしたら５万円だから高級バーに属するからというのもあるかもしれません。
中国スナックでは会話をしていて相手に対する興味と関心というのがどの女の子にもあったように思います。日本のスナックでは会話しても正直つまらない。
浮世の憂さをはらせる場所である以上会話が一番大事な商品なのでしょう。カラオケの全盛によって夜の商売は一番大切な商品をないがしろにしてしまったのかもしれません。つまらないと感じる場所にわざわざお金を払って行く人はいない。

それと僕の行った中国東北部は他民族地域で満州族以外に朝鮮族なども多く、それぞれ民族衣装で地元の音楽と踊りを披露してくれたのもとてもよかったです。
一昔前の日本のキャバレーなどにあった強烈なパワーと非日常の別世界がそこにありました。
昨今不振の夜の業界。意外と外の世界を見ると復活のヒントが隠れているかもしれません。