未来を語る力、説得する力
「人材が定着しない!」
経営者の悲鳴にも近い嘆き節を頻繁に耳にするようになりました。
そもそも、人は何故会社を辞めるのでしょうか?
僕自身、独立の時やアルバイトも含めると過去5回転職の経験があります。
何故、自分はあの時々で転職してきたのだろうか?
その5回で共通しているのは、転職に伴うストレスは、転職の都度、並大抵ではないということです。
今でこそ、サラっと振り返ることが出来ますが、人生の節目節目での転職に要するストレス、それに費やす時間は相当なもので、これは僕だけではなく転職者の多くが大なり小なり経験することだと思います。
転職に至る原因は、人間関係だったり、仕事が合わなかったり、労働条件だったり、独立への決心が決まったりと、その時々で様々でした。
でも、いずれの時も今の会社を辞めたいと強く思ったのです。
そしてもう一つ共通して思ったことは、「今の会社に自分の未来が描けない」、ということだったと思います。
ただ、K社長の下で働いた7年間だけは、違っていました。
当時の僕は、K社長の下で働きたいと強く願っていましたし、今いる会社の将来に期待していたと思うし、会社の同僚の多くも、同じ気持ちの人が多かったように思います。結果的にはK社長自身が会社を立て直した後、また別の会社に移ってしまったので、その後一緒に働くことはなく、僕自身がサラリーマン人生に別れを告げ独立して今に至っています。
片や、自分の未来は今の会社にないと感じ転職に至る、片や、今の会社の将来に期待し、ここでの自分の成長を願う。
この全く逆の行動の両者を分けるものは一体何だったのでしょう?
恐らくそれは、経営者が会社の未来を構想し、説明し、説得する力なのだと思います。
K社長は常に、自社の未来を考え、それを回りの者に語っていた。耳にタコができるほど。
そして数字で裏付け、それを実践し、構想を現実化していった。
経営者が未来を語らなければ、働いている者たちは、会社の未来を想像できない。
更にその前に、経営者が未来を構想できなければ、社員に伝えることもない。
未来を語る力、それをもって説明し、説得する力、あなたは如何でしょうか?
今まさに説明する力が問われているのです。
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乗山徹
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