働く者は鏡の如く
今、そしてこれからも会社の一番の課題、悩みは「人材不足」です。
既に僕の周りでも人材不足倒産が現実化してきており、あらゆる業種、あらゆる会社。日本全国津々浦々でこの問題は深刻化の一途をたどっています。
そんな中、ある会社のA店長も慢性的な人手不足に悩まされており、人繰りに四苦八苦しているといいます。
それでもその会社は業績も上がっており定着率は良いほうです。
今はそんな企業でさえ、中々人が集まらない時代なのです。
まず人材戦略として今いる人たちに、会社をどう思っているか聞いてみたら?と提案しました。
つまり、何故ウチの会社に居るのか?居る理由です。
そこに自分の会社として職場として良さ、強みがあるはずなのです。
1週間後にA店長にお会いしてどうだったのか聞いたら、意外にがっかりの答えが返ってきたそうです。
要は給料などの労働条件が良いから長く居るといった答えばかりだった。
A店長としては、もっと人間臭いコミュニケーションの良さ的な答えを期待していたのだけど、妙にドライな感じで複雑な思いです。
長く定着している人も多いので、必ずしも労働条件の良さだけが居る理由とは思えないのですが、それにしても現状はトップの思いがやや伝わっていないのは間違いないでしょう。
この原因で一番考えられるのは、働く人たちがドライなのは、トップがドライだから。
つまりトップの接し方がそのまま鏡になって跳ね返ってきている。
現場の人たちから中々自発的な意見や提案が出ないと嘆く社長さんは多いのですが、会議で同席すると大体、社長の独壇場だったりします。
これを数回繰り返すと、最初から誰もモノを考えなくなるし、発言も提案も一切しなくなります。現場が動かないのはほぼ100%トップの行動が起点なのです。
トップや店長の思いを伝えるのに僕が提案したいのは、ブログを書くことです。
唐突に思われるかもしれませんが、特に人の問題に関して、内外に思いや情報を伝える上で、ブログほど優れた手段はありません。
働く者は上司を肴に井戸端会議で盛り上がりますが、それは興味があることの裏返しです。
自分の職場のトップに興味のない人は少ない、特にまともな社員であればあるほどそうです。
つまり、トップのブログは働く者に驚くほど読まれるのです。
本当に長期的視点で人材確保力を獲得したいと思うのであれば、経営者や幹部自身の書くブログは必須だと思います。
今後ますます人材確保力が企業の殺傷与奪権を握るのは間違いない。
人材確保力とブログ力は強い相関関係があるのです。
本当に強い会社にしたければブログくらい書いた方が良いですよ。
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乗山徹
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