三つのお金

2017/08/22

今日の仕事は一日中、お金に関わることが多かったな～。

会社経営をしていると事業が不振でお金がどんどん逃げていくような時期もあれば、一方事業が絶好調でだまっていてもお金が集まってくるような時期を迎えている人もいます。
本当に人それぞれ、人生色々。

今、会社にあるお金は大きく３つに分かれると思っています。

一つ目は自分で稼いだ金～利益の蓄積
二つ目は借りてきたお金～銀行からの借入金など
三つ目は貰ったお金～国の補助金、出資で集めたお金

あなたはどのお金が一番好きですか？

まあ好きかどうかは別にして商売をやっている以上、最も大事で望ましいのは一つ目の自分で稼いだ金、即ち本業で利益が出て稼いだお金が入ってくるのが一番です。ここがプラスで継続すればそりゃ理想形、しまいに蔵立ちますわ（笑）。
だからこの一つ目のお金が多ければ多いほど、強靭な会社、文句なしです。

二つ目の借りてきたお金、事業成長のために投資は絶対必要。借入金で賄うのは普通のこと。ただし赤字補填の運転資金がどんどん膨らむといつか破綻が待っている。痛し痒しといったところでしょうか。

問題は三つ目の貰ったお金。
実はこれまで出会った企業再生案件でも、多額の補助金が絡んでいたケースが非常に多いのです。
何故なんだろうか？といつも考えます。

そこに至った事業の経過を追うと、多額の投資が結果的にお金を産まなかったということなのですが、時間の経過と共に赤字事業が貰ったお金を食い尽くして最後はお金が無くなってしまい、そこから赤字補填の債務がどんどん膨れ上がっていったのです。

多額の補助金が実はキャッシュフローを産まない事業の本質を覆い隠してしまう、そんな性質があるのではないかと思っています。
補助金はうまく使えば大きなリスクを軽減する抜群の役割を果たせるのですが、その副作用が時には悪さをする。

補助金には魔物が潜んでいる。
そんなことも頭に入れながらお金を貰って欲しいと思います。

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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