それだけはイヤをはずすと革命になる

今朝の新聞各紙に「阿寒摩周国立公園誕生」が報じられていました。
これまでは「阿寒国立公園」の名称に「摩周」が加わった。
とは言っても、これまでも摩周湖や屈斜路湖も「阿寒国立公園」の中に立地していました。

以前から摩周湖のある弟子屈町の観光関係者は、国立公園名に「摩周」を加えてくれと、何度も国に要請していたのですが、その度に阿寒町に反対されてボツになっていたそうです。
まあ、隣町同士の「あいつらとだけは一緒にならない」という良くあるパターンだったのでしょう。

外部から見ると、そんなくだらないことに拘ってないで連携して観光の呼び込みやった方が圧倒的にパワー出るでしょうに、と思うのですが、当事者同士ではさにあらずなんですね。

今は旧阿寒町も釧路市と合併したので弟子屈町と対抗するより連携しようという感じになったのだと思うのです。

歴史を見るとこの「あいつらとだけはイヤだ」という壁をはずすと大きな進歩というか革命的な変化が起きることがままあります。
その代表的な出来事が明治維新。

薩摩藩と長州藩、過去に数度戦い、相手を殺し合った犬猿の仲でしたが、坂本龍馬の仲立ちもあり、両藩が大同団結して一気に討幕へ突き進んで、結果明治新政府の誕生となった歴史は誰もが知るところです。

考えてみると、この「アイツだけは嫌だ」が色々な進歩や発展を阻害していることが世の中には溢れているのだと思う。

「それだけはイヤ」、「アイツだけはイヤ」、もしかしたらそんなにイヤじゃないかもしれないし、そのイヤをはずすと革命的な何かが起きる。

ケツの穴の小さいこと言ってないで、ケツの穴を拡げるという考えも時には必要。
「阿寒摩周国立公園誕生」の報を受けてそんなことを思いました。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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