決算書は出来てからがナンボ

2017/05/24

毎年、５月末はちょっとホッとする季節、その理由は煩雑な事務作業を伴なう年度決算を終えることが出来るからです。
何故か分かりませんが結果の良し悪しに拘わらず、数字も気持ちも整理されスッキリする瞬間です。

でも、気持ち的に解放感に浸るのは多いに結構だと思いますが、せっかくできた決算書をそのまま机の奥にしまったまま全く見ないなんて勿体ないことをやっていませんか？
決算は終わってから本当の作業が始まるのです。

(1)決算書から現状分析、次年度戦略を導き出す
決算の数字はまぎれもなく昨年１年間の自社の成績です。
いくら言い訳した所で、結果は結果、良くも悪くも自社の行動の結果、実力を数値で表したものです。
結果だから価値がないのではなく、この正確な数値から、どこに隘路があって、逆にどこに活路があるか、売上、経費を分析する必要があります。
特に今の時代、既存の商売がどんどん成り立たなくなるような時代です。
どの部分の仕事が付加価値が高いのか、儲けを生みそうか、結果の数字からしか見えないことが多いのです。

(2)外部への説明
特に融資を受けている金融機関への説明は欠かせません。
合わせて次年度の事業計画書をつくり説明するのが万全です。

(3)社内への決算報告会の開催
社内に決算の結果報告を行うと共に、この結果を踏まえ次年度どの方向性に行くのか、方針、戦略等を説明する機会を持ちます。
当然、次年度の事業計画を元に説明することとなります。

要するに決算という数字で会社が見える絶好の機会を活かさない手はないということです。
決算書は出来てからがナンボ、本当です。

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