10年後に無くなる仕事と嘆くよりも
最近、ロボットやAIが様々なビジネスの生産性を飛躍的に上げるという話題があちこちで聞かれます。
この生産性を上げるって言葉、何となく分かるんですが、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
この生産性について色々な生産性の式があるのですが、代表的なものとして労働生産性で考えてみましょう。
労働生産性=付加価値(粗利益)/従業員数 というのがあります。
式からすると労働生産性とは、働く人一人当たりの付加価値(粗利益)となります。
当然、一人当たりの付加価値が多ければ多い程、会社としても余裕ができるわけで、給料だって沢山払う余地が出てくる。
逆に一人当たりの稼ぎである付加価値が低ければ、給料は上がらないし、会社全体が赤字なんてこともあり得るわけです。
当然、会社は生産性が高ければ高いほど良いのですが、生産性を上げるためには
(1)付加価値(粗利)を上げる
(2)より少ない従業員数で同じ仕事をする
の2方向の検討が必要です。
仮にAIやロボットを導入したとして、(1)付加価値が飛躍的に上がる商品・サービスを提供できる、或いは(2)AIやロボットがこれまで人間がやってきた部分を代替して仕事をしてくれる結果、より少ない人数で同じ仕事ができる。
こんなビジネスモデルが描ければ、明るい未来が待っているというわけです。
インターネットにしてもSNSにしても、出始めはあまりビジネスモデルのイメージが涌かなったのが、数年であっという間に世の中を席巻して、社会のインフラになりました。
AI、ロボット、3Dプリンターなども同じで、人の仕事を奪うというよりは、社会のインフラとなるのだと思うのです。
つまり、これらの新技術は程なくしてインフラ化して、この新インフラ抜きではビジネスが成り立たなくなる。
だから「10年後に無くなる仕事」に自分の仕事が入っている!とか言って恐れるのではなく、生産性の考え方を軸に自分のビジネスにこれらの次世代インフラを取り入れたビジネスモデルを考えた方が良いと思います。
それにしてもSNSってあれよあれよという間に見事にインフラ化したよね~。多分それと同じことが起きるだけです。
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乗山徹
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