これが商品だと言い切れば立派な商品なのです

2017/05/01

今日から５月、北海道もいよいよこれから新緑薫る季節になります。
ということはまだ新緑はないということ。
そうなのです、昔から４月、５月、１１月の北海道って中途半端な季節で、まだ緑がなくどこを見渡しても枯草色で、何も見るものがないと言われていました。

でも本当に枯草色の時期の北海道には魅力がないのでしょうか？
僕は全くそんなことはないと思っています。

毎朝、釧路川のコースをランニングしてＳＮＳで発信しているので見ている方も多いと思うのですが、僕が走っているコースの周辺だけでも、季節が日々刻々変わるごとに色々な表情を魅せるのです。
空の大きさ、雲と青空のコントラスト、野鳥ののんびりした佇まい、雪が覆う白い世界、世界三大夕日と幣舞橋、フィッシャーマンズワーフＭＯＯの雄姿と岸壁炉辺、これからの時期だとサンマ船団やスケソウ漁の船団、東部漁協前の秋サケの水揚げ、夏場の冷蔵庫的な気候等々。

そして今時期は、春の訪れを告げる道端に咲き始めた花を見つける喜び。
多分、釧路川沿いのウォーターフロント散策だけでも、一年を通じて立派な観光商品になるのだと思う。

かつて富良野のことを誰も観光地だと思った人は居なかった。
小樽だって、僕が住んでいた学生時代はただの斜陽都市と呼ばれて観光にわざわざ来る人なんてほとんどいなかったのです。
僕らの住む釧路湿原だって、国立公園になる前は、作物も育たない無用の泥炭地だって地元の人間は思い込んでいた。
それが今や北海道さらに日本を代表する観光スポットになっている。

北海道、特に道東なんて、いくらでも素材に溢れているのです。
これが商品だと言い切れば立派な商品になる。

これは多分、観光商品だけの話ではなく、全ての商品に言える。
これが価値である、商品であると言い切れば立派な商品なのです。
言い切って提案して初めて、人は「ああ、そんな商品があるんだ。良いかも」と認識するのです。

現実に数年前から「釧路の夕陽は世界三大夕日だ」と言い出してから、徐々に夕日の撮影をする人が増えてきて、今や夕方の幣舞橋は結構なにぎわいスポットになっています。

そう考えると、地元も、あなた自身も商品ネタで溢れている。
連休中にそんな商品を探してみるのも良いんじゃないでしょうか？

追伸：ちなみに写真は自宅のマンションのベランダから４月９日に撮ってインスタグラムにアップしたものです。綺麗でしょ（笑）。

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