相手を説得するシナリオを書こう！

先日、お客さんの新規事業のお話を伺って、まとまった事業資金が必要な局面であることが分かりました。

新規事業ですから、当然将来に渡って収益を産むと見て投資するわけです。
このような案件の場合、自己資金で全て賄うのは通常は難しく金融機関からお金を借りて進めて行くというのが常道。

しかし、「お金を貸して下さい」と言って、「はい、分かりました」という金融機関はまずありません。
もし、金融機関が相手構わず信用して「はい、分かりました」ってやっちゃうと、石原知事が始めた新銀行東京みたいに１４００億円もの融資金が回収できないといった事態に陥ってしまうのです。

つまり、金を貸す側の金融機関は常に貸し倒れのリスクを背負っている。ゆえに、必ず金融機関の借入には審査があるというわけです。

この審査の際に必ず求められるのが事業計画です。
もしあなたがお金を貸す立場だったとしたら、相手に何を求めるでしょうか？
当然、貸したお金をちゃんと利子も併せて返して欲しいですよね。
さらに、貸したお金を活かして事業を成功させてほしいですよね。

そのような貸し手を説得するための、事業の成功への道筋を書いたシナリオが事業計画なのです。
そういう意味では、ダラダラと冗長なシナリオではなく、簡潔に骨子が分かり易く伝わるシナリオの方が良いに決まっています。

何故、この事業を始めるのか、事業への思い、売先の見込み、などに加え、最も重視されるのが下２つの数値計画です。
(1)必要な資金の内訳、自己資金と借入金の金額
(2)損益計画

これら諸々のシナリオを見て妥当性、実現可能性を判断されるというわけです。
資金が必要であれば、果敢にチャンレンジしてシナリオを作ってエントリーしてみましょう。

一歩を踏み出さなければ、何一つ動かないのですから。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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