ゼロから1が商いの原点
今朝のNHK連ドラ「トトねえちゃん」で戦後の闇市で自分達の作った女性向け雑誌が初めて売れて、皆で抱き合って喜ぶシーンがあり、ちょっと胸が熱くなりました。
商売の始めは必ずゼロからのスタート。
そのゼロが1に変わる時が、それまでに数多くの障害を乗り越えてきた上での記念すべき瞬間なのだと思うのです。
僕はここに商売の原点があると思う。
僕自身も、今コンサルタントなんて商売をやっていますが、そのスタートは民芸品店の売り子のアルバイトでした。
売り場で初めて、お客さんに声をかけてキーホルダーを買ってもらった瞬間は今でもはっきり原体験として覚えています。
恐らくその時以来、売るという行為に大きな価値を感じ、誇りのようなものを持って今に至っていると思います。
売るという行為は面白い。
売るという行動に誇りを持つべき。
売るという行為は世の中を支えている。
売買が無ければ人間社会は成り立たない。
ゼロを1に変える。
そのために自分の職業人生をささげる。
商人の原点であり、ここに誇りを持つべきだと僕は思っています。
乗山徹
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