言葉に化学反応を！

昨日の日経新聞で面白い記事を見つけました。
放送作家の鈴木おさむ氏のインタビュー記事「言葉かけ算新発想」。

常日ごろ映画や舞台などから情報収集しているというが、特に企画のヒントにしているのが「興味のない、つまらない映画を見ること」。
なぜ、つまらない映画なのか。「内容に集中しないから、劇中で交わされる言葉が断片的に飛び込んでくる」。その言葉を「検索ワードとして頭にたたき込んでおく」と、企画を練る時のヒントになるという。
流行している言葉から企画を考える人は多いが、鈴木氏は「旬の言葉と遠い言葉のかけ算から面白いものが生まれることがある」と話す。「例えば学生時代に見ていた人気番組『料理の鉄人』。『料理』と『食べる』じゃ当たり前だけど、『料理』と『格闘技』だと思いつかない組み合わせだから面白い」。旬な言葉からの連想ゲームが企画につながることもある。
（日本経済新聞2016.7.5より）

丁度、最近のコンサルでお話していることと符合しました。
自社の強みを自分の足長おじさん的なお客様にワンフレーズで伝えるには？
或いは、スコンとお客さんの心を捉えるネーミングとは？

こんな時に、普通の説明的な言葉でなく、全く異分野の言葉を組み合わせてみると、言葉の化学反応が起こってとても新鮮なフレーズになる。
ここでいう料理＋鉄人といった元々関係のない言葉の組み合わせ的なネタはあらゆるところに無限大に潜んでいる。
ふと、本棚でそんなネーミングってあるかな～と背表紙を見ていると「観光カリスマ」が目に止まる。
「観光＋カリスマ」なんてのも絶妙で、元々あまり結びつかない言葉だろうと思う。
あと、マーケティングセミナーなのに「フロリダ族」なんてのも意表ついているな（笑）。

引用した記事では、つまらない映画を言葉選びだけのために見るとなっていますが、新聞の活字の中から自分の商品、自分の商売を表現するワンフレーズに使える、「元々関連性のない言葉」を見つけるとか、普段の会話の中からネタを発見するとか、化学反応しそうな「異質の言葉」探しを始めて、書き溜めておくと良いですね。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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