電話は厄介者？

2015/09/05 2015/10/15

商品勧誘の電話が自宅や職場にかかってきて、イラっとすることってありませんか？
だいたい受話器を取った瞬間に電話口の向こうでザワザワしていると、セールスの電話だと身構えてしまいますね。で、いつも通り体よく断ったのですが、男性のセールスがしつこかった。
あんまりしつこいのでプツっと電話を切ったら、数時間してまた「さきほお電話した通信回線がどうのこうの・・」ってまた電話してきたのでまた切った。
これだけでも嫌～な感じですが、翌日、ピンポ～ンとインターホン越しに「通信回線の営業ですが～」と尋ねてきました。電話で断ったんですが、と言ったら、「あ～すいません」と帰っていきました。
電話セールスの人間が断られた腹いせに、虚偽の情報を営業に伝えたんでしょうが、ストーカーか？って感じです。

って一連の経緯ですが、僕としては別に大した怒っているわけでもなくプチ怒り位です（笑）。まあ、ひどいセールスだし、こんな会社から強引にサービスを押し付けられてお金を払うお客さんがいると思うと心が痛みますが、それよりもマーケティング的に考えると中々示唆深いものがあるな～と思うわけです。
いきなり知らない人から電話かかってきて、「うちの商品は良いですし今までより安いですから買わないと損ですよ」みたいに言われても、なかなかその気にはならないですよね。だって、通信関連のサービスって複雑で何が正しいのかが分からない。まして知らない電話口の男が本当のことを言っているのかどうかさえ分からない。むしろ、こんな話を承諾したらひどい目に会うんじゃないか？詐欺かもしれないって思う人も多いんじゃないでしょうか。
でも、もし全く同じ商品を、以前から親しくしていて信頼も厚いＳ電気の中島さんから言われたら、納得して真剣に検討すると思います。
その違いは「関係性」の一点に尽きます。人は「関係性」のない知らない相手のセールストークを基本的にもの凄く警戒するのです。ですから、電話越しにいきなり「当社の商品は素晴らしいのなんのって・・・」と言われると、迷惑極まりない、いかにこの電話を早く切ろうか、となってしまうのです。

そういう意味では電話セールスというのは、基本的に厳しいビジネスモデルじゃないかと思うのです。
多分電話以外にあまり外部との連絡手段を持たないお年寄りターゲットだとまだ有効なのかもしれませんが、ＳＮＳ世代が社会の主流になりつつある今後は別なモデルを考えないと無理じゃないでしょうか。
電話というのは、いきなり相手の貴重な時間を奪う事でもあり、メールやＬＩＮＥ、ＦＢメッセージなど文字によるコミュニケーションの方が初対面でもマナーを守ることになるのではないかと思っています。
時代とともに、電話の役割もすっかり変わり、発明者のグラハム・ベルさんも草場の陰で嘆いているかもしれませんね（笑）。

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