人生一人で解決できないことがある
2015/10/15
僕は経営コンサルタントを生業として飯を食っているのですが、一口で経営コンサルタントと言っても色々なスタイルの人がいます。今は売上アップアドバイザーと名乗ってマーケティングをテーマにやっているのですが、それ以前は企業再生の専門家として活動していました。今でもご相談があれば企業再生、資金繰りのご相談に応じていますし、マーケティングのご相談に見えても、よくよく話を聞いてみると資金繰りがひっ迫していて、まずそこに手をつけないとダメでしょという場合もあります。
先日もそんなご相談があったのですが、内容によっては残念ながら廃業、法的処理すなわち倒産を勧める場合もあります。本来、自分の夢を叶えるために事業を始めたのですが、中々思うようにいかず残念ながら廃業に至るケースも少なからずあるのです。そんな場合に、一人で悩むのは危険です。何故なら一人で悩んでいるとどこにも出口が見えないように袋小路に自分を追い込んでしまいがちになるから。しかし、そんな場合でも出口はあるのです。少なくとも相談に来た時点で8割方のストレスは無くなります。たかが経営で命までも取られることはない、倒産後に再チャレンジしている人だって少なからず居るのです。
再生可能性があるなら、もちろん頑張って再生することを勧めますが、逆に無理と判断したら逆に事業断念を助言してきました。その判断の境は何かというと、事業をやればやるほどシアワセになる人が増えていくのか、逆にやればやるほど人に迷惑をかけ不幸になる人が増えるのか、その一点です。
具体的に言うと、債務と返済能力の関係です。本業でのキャッシュフローで債務を時間がかかっても払える可能性があるのか、その一点に尽きます。さらに細かいことをいうと、借金の中味です。ノンバンクを個人名義で借りていたりすると、利子だけで莫大になり、最後は友人、知人に借りたり、保証人を頼むことになる。これが不幸な人を増やすということなのです。
このようにして金融機関やノンバンク以外の個人的な債務が発生した時点で、あの人たちに申し訳ないから絶対事業を止めれない、となって悪循環が止まらなくなる。これが袋小路の永遠ループ、自力で解決できない要因です。
この状態を脱するには外部の専門家に相談して、一歩踏み出す後押しをしてもらうのも一つの方法です。
事業をやっていると、残念ながら良いことばかりではありません。戦略論の中で、攻めていく戦略ばかりではなく撤退戦略というのもあるのです。いかに周りに迷惑や被害を最小限にとどめて撤退するか。
当然、撤退戦略に当たっても全身全霊で当たらなければ良い結果は得られません。
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乗山徹

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