出口主義

コンサルタントの職業病なのかもしれませんが、普段から問題意識を持っていることが目の前で起こると、「あ～やっぱりそうなんだよな！」と衝撃を受けることがあります。
昨日、僕の目の前で起こったことは、「販促は出口をつくってやらないとお客さんは具体的な購買行動が出来ない、よって売上が上がらない」という購買の基本構造を地で行く話でした。

昨日は、沖縄県名護市から三線唄者の稲嶺盛玄さんのライブを昼の部は釧路市郊外にある山花温泉リフレのロビーで開催しました。

温泉を目的に来たお客さんのロビーコンサートということもあり、投げ銭ライブ方式だったのですが、あまり北海道のお客さんってこの投げ銭ライブに慣れていなくて、要はお捻りを集めるのですが、どこでどうお金を払うのかが分からないのです。以前、別な店で別の方のライブを頼んだ時も、投げ銭方式でやろうとしたんだけどうまくお客さんに切り出せなくてタイミングを逸してしまったという話もお聞きました。稲嶺さんもプロ歌手とは言え、アーティストですからステージ上では、「気に入ったら投げ銭お願いします」とアナウンスする程度です。
ライブが始まって、このままだとアカンな～と思っていたら、温泉の担当の女性がカゴを用意してくれて、ＰＯＰで「お捻り受け付けてます」と書いてステージの横の目立つ場所に置いてくれました。

すると置いた直後から、席を立つ殆どのお客さんはお捻りをカゴに入れて、しかも「ありがとう」とお礼を言いながら帰っていくのです。僕は心の中で「へ～、こういうことか・・」と出口主義のマーケティング現場を目の当たりにして、衝撃というかある種の感動を受けておりました。

さらに夜の部、こんどは釧路市内の繁華街バークリスティーズでのライブ。今度は私シーサー君も前座で出演。

ここも投げ銭ライブ、今度はシーサー君ファンクラブのマネージャー（笑）浅野葉子さんが力作の投げ銭箱を作ってきてくれました。

更に、投げ銭を集めるのにバーのオーナーのクリスティーに頼んだら、こういう事やらしたら天下一品、さすが南国フィリピン出身、乗りが違います。あっという間に投げ銭箱が一杯に（笑）。

凄く単純なことですが、ビジネスはお客さんがお金を使う出口をどんな人でもパット分かるように明示してあげる。肝心なことをやっていないがために損をしている人が極めて多い、そう確信した一日でした。
今日からあなたも出口主義を唱えましょう。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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