残念ながらお役に立てません

2015/05/19 2016/04/02

僕の名刺の一番上には、売上アップアドバイザーと書いています。だからと言ってそれ以外の経営のお悩みについて応じないということではありません。
実際に資金繰りについてのご相談、つまり赤字続きの苦境を何とか脱したいという悩みも結構多いのです。その場合、お役に立てる場合と立てない場合があります。お役に立てない場合はどんな時かというと、もう支払の期日が間近に迫っているけど、資金の目途がつかない、何とかならないか？というもの。僕自身、金貸しでもありませんし、貸すお金も無いので何ともなりません、と答えるしかないのです。

じゃあ、お役に立てる場合というのをご説明しますね。
こういった企業再生コンサルティングの本質は、借金払いをしばらく待ってもらって、その間に立ち直ってお金を返せる力を付けてくださいってことなのです。債権者の殆どは銀行ですから、その銀行に対して立ち直れる根拠となる事業再生計画を示す必要があります。この計画を債権者に認めてもらいスタートし、返済を猶予してもらっている期間に様々な対策をして収益力を上げ、会社を立て直す、といった流れです。
実際にこれまで、計画通り立ち直った会社も数多くありますし、残念ながら時期半ばにして倒産に至るケースもありました。僕のこれまでの経験では、親族でも他人でも会社の経営者が交代するようなスキームをとれた場合は成功するケースが多かったです。
お役に立てない場合というのは、こういう再生のスキームに乗らない、明日払うお金が無いというレベルまで来てしまうと無理なのです。民事再生や自己破産など法的処理を進めるのにもお金がかかりますから、ここまで放置してしまうと何も対策が取れないということです。

こういった話が出るといつも同じ繰り返しなのですが、最低でももう半年前に相談してくれればとか、１年前だったら再生計画は立てれただろうと思ってしまいます。
経営者は売上が上がった話は聞かれなくとも喋りたがりますが、お金が無い話は隠しておきたい生き物です。自分自身がそうだからよく分かるのです。でも、その状態を放置しても事態は悪化するだけなのです。少しでも不安を感じ始めたら、ご相談に来てください。
「残念ながら、お役に立てません」と言わせないで欲しいです。

「一理あるかも・・・」という方は　↓　↓
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