権力は暴走する
2016/04/02
大阪市長の橋下徹氏が「憲法とは権力の暴走に歯止めをかけるためのものである」と何かのインタビューで語っていました。あなたはこれを正しいと思いますか?
彼一流の大衆受けする派手なパフォーマンス発言だと思いますか?実はこれは正しいのです。憲法の教科書を紐解くと、一番最初に書いてあります。橋下さん、さすが元々法律家だけあって、彼にとっては当たり前の常識を言っているだけなんですね。でも、今の日本人でどれだけの割合の人がこの憲法の役割を正しく認識しているでしょうか?僕の印象ではとても少ないと思います。
今日5月3日は憲法記念日、憲法と言うと9条の戦力放棄の是非について左派、右派別れてそれぞれ声張り上げるのが慣例になっています。
でも、本来の趣旨から言って憲法記念日とは憲法のある社会に生きる幸せを再確認する日じゃないかと思うのです(多分)。日本が法治国家である幸せ。個々の人権が保障されている幸せ。誰もが平等に参政権を持ち主権が自分たち国民にある幸せ。
人類の歴史、国家の歴史はそうじゃなかった。権力を持つものが権力を振りかざし、時には国民を殺し、権力者に冨を集中してきた圧政の歴史。それらの国家の暴走に歯止めをかけ、国家を統治する権利を国民に渡し、統治者は国民から統治する権利を付託された存在として位置付ける。それを保障するものが近代国家の憲法なのです。
そういう意味では憲法は主権在民である国家の成り立ちを根本から規定するものなのです。最近、国家の基本である憲法の意味を良く分かっていないような動きが顕在化しています。一部自民党議員がマスメディアに対しまるで検閲まがいの脅しをかけている動きが目立っています。これを権力の暴走と言わずして何というのか?憲法の意味を分からない輩が憲法改正を言い出すと、これまで築いてきた人類の叡智が損なわれてしまう不安に駆られます。
憲法が時代に合わなくなることも当然ある。そのために96条で改正手続きが定められているんだから、本当に変えるべきは正攻法でやれば良い話なのです。
9条にしても、今回安倍さん、米国議会まで出掛けて言って、域外の戦争にも自衛隊出しますって気前よく約束したみたいだけど、トップ自ら法治国家の原則をないがしろにして憲法の拡大解釈が何でも許されるんなら、憲法改正もくそも意味がないんじゃないの?って思うのです。
自分の親の世代は戦争の時代でした。今でも戦争は毎日世界中で起きている。だから普通に考えてもこれから日本でも戦争はいくらでも起きる可能性はある。
自分たちの人権や平和を自ら破壊するような愚は犯すべきじゃない。
5月3日は、まず憲法が存在する今の日本社会の有難味をかみしめましょう。
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乗山徹
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