惜しかったもう１回

2015/04/28 2016/04/02

統一地方選挙の余韻さめやらぬうちに選挙ネタでもう一話引っ張ります（笑）。
今回の釧路市議選は当事者の方々には失礼ですが、とても面白い展開だったと思います。新人候補が僕が応援した人間も含めて８人も立って、定数２８人に対し３１人と沢山の候補が立ちました。
その中でも最も僕が注目したある候補がいました。

３０歳の若さでこれまで福祉団体に勤めていた方で、市民活動の中心にもなっていた経歴の持ち主。選挙カーでの遊説など一切行わずネット選挙に徹するというやり方です。
今回、同じようなやり方の新人候補が複数人いたので、それ自体はどうということはなかったのですが、僕が目を引いたのは公示後にポスティングされたチラシを見た時でした。中々の出来で訴えるポイントが分かり易く書かれていたのです。僕が注目したようにこのチラシを見てこの候補に気付いた人は他にも結構いたと思います。
その後、フェイスブックでシェアされた記事も目にしましたが、これも中々インパクトのあるものでした。僕がこの候補を目にしたのはその２回です。ただ惜しむらくは、もっと以前から自分の市民活動を新聞記事にしてもらうとか一目に触れる機会があればな～と思っていました。公示後の１週間では一目に触れる回数が限られて、最低限の関係性を築くまでに至らないのではないかと思ったのでした。
とは言え、そこそこやるのではないか。最終週の自分が押す候補の票読みがある程度固まった段階で、僕はこのネット選挙を繰り広げる３０歳の若い新人候補と現職の弱い候補が最後の椅子を争うのではないか？ひょっとしたら現職を食うのではないか？という予想を立てました。

開票作業では本当にそのような展開になり、この新人候補はあと４３票の差で涙を呑みました。
あと一歩でしたが、不足していたのは頻度だと思います。以前にも書きましたが、人間は３回会って初めて相手に興味を持ち始める３回ルールというのがあります。３回会って初めて関係性が芽生えるのです。あと１回が足りなかったという事です。
こういう市町村議員選挙クラスでは政党の支持率や政策内容ではなく、候補者との関係性の強さが支持理由の殆どを占める（これを肯定しているわけでありませんが）。そういう意味では公示後１週間はお祭りみたいなもんで大したことは出来ない。公示前にどれだけ支持者との関係性を築いてきたかでもう勝負はついているのです。
頻度や３回ルール、こんなことを知っておくと自ずと取るべき行動は変わってくる。やっぱり選挙はマーケティングですね。ってことでしばらく選挙の記事は書きません（笑）。

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