足元に答えが眠っている

経営のご相談を受けていると、いきなりこれからの夢と希望を語りだす方がいます。決して否定するものではないので一通り語って戴いてます。
そして話し終えたところで、これまで何をしてきたのか、そして今がどうなのかを必ず話してもらうようにしています。

何故なら、自分のビジネスの強みは自分の過去のあらゆる時間を使って育ててきたものだからです。そしてこれまでの自分のお客さんとの関わりの中で自分とお客さんとの関係性を深めてきたからです。
その中で、自分では大したことがないとか、弱みだと思っていたものが実は強烈な強みだったりします。もうこのお客さんとは関係がないと思っていたお客さんが凄い潜在需要を抱えていたりするのです。
見えなくなっているだけなのです。答えは必ず過去の中にある。
過去を振り返る時に記憶に頼るというのは最初の方法です。でも、人間の記憶ほどいい加減なものはありません。実は相当部分忘れているのです。
過去を掘り起こす時に最も頼りになるのは記録です。日誌、報告書、ファイル、紙の記録、名刺、これらを洗いざらい引っ張り出して時間の許す範囲で見返してみましょう。

これまでのお客さんとの関わりを振り返ってみましょう。あなたと過去にビジネス上で関わりのあった方はあなたに何等かの期待を抱いてきたはず、それに対して答えることが出来ているのか？出来なかったのか？
どうすれば答えることが出来るのか？それは自分のビジネスとは違うのか？それとも今ある強みで解決できるのか？形を変えて転用すれは出来るのか？等々、もんでいく中で自ずと答えは出てくることが多い。
足元に答えと宝が眠っている。その足元を見ないで、どこか別の場所に青い鳥を求めるのは得策じゃないなぁ。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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