セールじゃなくても行きたいんだ

2015/01/27 2016/04/03

多分、僕のところにも１年間の中で商売上のＤＭやハガキって結構な数届いています。なぜ多分なのかって言うと、読んでいない、ぱっと見てゴミ箱に捨てているのは覚えているんですが、どれだけ来ているかあまりよくわからないのです。
つまり、僕は自分の相談者やお客さんには販促は大事だよって言っておきながら、自分では受け取ったＤＭを片っ端からロクに見ないで捨てている。何て野郎でしょうか！（笑）

まあ、マーケティングのコンサルタントやっているから、来た全てのＤＭを丁寧に読む義務はないですよね。
でも、全て読まないで捨てているわけではありません。全体の中では少数ですが、エクスマの勉強仲間のＤＭやお客さんのよく出来たものはじっくり読んだり、これはすごいと唸らせるものもあります。飲食店で言うと２店は必ず読んで、「ああ、マスターどうしているかな？近々顔出さないと・・」ってちょっと懐かしいほのぼのした気持ちになります。そしてすぐは行けなくとも、かなりの確率でその後しばらくしてお店に行くようにしています。
この違いは何でしょうか？僕は、ぱっと見で無意識にＤＭやハガキを捨てているのですが、捨てられるものはどんな特徴を持っているのか思い起こしてみましょう。
・ＳＡＬＥや割引って書いていて「お得ですよ」感がみなぎっている。
・自分がその店にいったことがあるのか定かでない。
・活字だけで手書きがない。
まだあるのかもしれませんが、恐らくこんな感じです。
つまり、商売の匂いがプンプンして、その店に元々何の親しみもなく、短くとも丁寧な文章の無い、そんなＤＭやハガキは嫌われる、ということです。

少なくとも読まれるためには、逆の行動をとればよいのです。
商売の匂いをさせずに、いつも来るお得意さんに、手書きの文を添えたものにすることです。
つまり「お便り」を出せばよい。そんなことだけでは、新規のお客さんが増えない？そんなことありません。繁盛店の本質はお得意さんの連鎖です。極端な話、お得意さんに思い出してもらうだけで良い。
お得意さんはセールだから行きたいわけじゃない。普段のあなたの素のままのお店が好きだから、たま～に顔出したいだけなんです。でも、どんなお得意さんでも日常の多忙さの中であなたのことなんか忘れている、それを思い出してもらうだけで良いのです。「商売なんだから売り込まないと話にならない」という気持ちを持つことは決して間違っていません。
でも急がば回れという言葉もあるでしょ。急ぐと嫌われるよ（笑）。そこをぐっと抑えるのです。

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