政治家よ大志を抱け

2014/12/06 2016/04/03

今週は東京に出張でしたが、釧路のような地方都市から東京に出ていくと、その違いを強烈に感じることが多いです。ただ、その「違い」について以前感じていた「違い」とは随分変わってきたな～と思うのです。

バブルの頃からつい最近まで感じていたのは、羽田空港からモノレールで浜松町に出るまでの時々刻々と変わって行く風景、首都の景色の変わり様に来る度に目を奪われたものでした。
今はそんなに東京の景色が目について変わっている感じがなくて、ただどこもかしこも整理整頓されて清潔になっているような印象があります。
今回特に僕が東京と地方との景色の強烈な「違い」を感じたのは、そこに居る人の構成の「違い」なのです。僕が普段目にしている人たちとはあまりに違う人たち、それは働き盛りの人たち、若い人たちが圧倒的に多いということ。
そういう意味では、東京の景色は何も変わっていないのかもしれません。東京は今も昔も日本中から働くために人が集まっている、勉強するために、そして遊ぶために若者が集まっている。
むしろ変わったのは僕らの住む地方なのでしょう。ショッピングセンターを歩いても、中心街や繁華街を歩いても、お昼にレストランに入っても、働き盛りの人たちや若者たちなんて殆どいません。その風景はあまりにも変わってしまっていて、現役をリタイアした高齢者ばかりなのです。飲み屋さんに入っても、あんな働き盛りの人たちで溢れているなんてことはなく、とにかく平均年齢が高い。
地方の人口減少と高齢化は凄いスピードで容赦なく進んでいる、以前と変わらない東京の風景を目の当たりにして、尚更、自分の住む地方の現実を皮膚感覚で感じたのです。

今の政府が地方創生を掲げていますけど、この実態をどれだけ実感として分かっているのでしょうか？社会はあまりにも変質してしまった。これから地方の人口はさらに減り続け、老人は増え続けるでしょう。
東京の事業環境はこれからもそんなに変わらないかもしれませんが、地方の環境変化は現在進行形で激しく毀損が進み、これまで通り成り立たなくなるものが続出するはず。
地方に生きる者は覚悟が必要、もちろん政治や行政もだけど住む僕ら自身が、そんな社会で生きていく覚悟が必要なのです。
この国の仕組みは未だに国土の均衡な発展を目指した昭和のまま。いよいよ地方の造り替え、イコール、国の造り替えをしないとやっていけない。
今回の選挙だって、実態の無いアベノミクスなんか争点にしてないで、国の形をどうするのか？地方の設計をどうするのか？そんなことをちゃんと考えて発信してくれる人に一票を入れたい。
けど、そんな人居ない？困ったな（笑）

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