危機はチャンス
2016/04/29
日本では多くの中小企業がここ10年位毎年少しずつ売上を減らしてきました。
この緩やかな変化に中々対応できないのが人間であり、組織なのかもしれません。
ゆで蛙のお話はご存知でしょうか?
熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び跳ねる。
ところが常温の水にいれ、徐々に熱していくとその水温に慣れていく。そして
熱湯になったときには、もはや跳躍する力を失い飛び上がることができずにゆ
で上がってしまう。
100ある売上も毎年5%ずつ下がっていったら10年後には60になってしまう。
毎年5%下がっても、まだまだなんとかなると考えて大きな手を打たない。
結果10年が経ち、ゆで蛙よろしくもはや手のうちようがないというのが倒産企業の典型。
もしこれが急激に大きな危機が訪れ、このままでは今年一気に60になってしまう。
今のままでは会社の維持存続はできない、としたらどうでしょうか?
大きな危機が目の前に見えると人間の集団は一致結束して目の色をかえて危機
に立ち向かう。
今回の震災。
大きな危機がすぐ後ろに見える分、むしろ日本の中小企業にとってゆで蛙から
脱却できる大チャンスではないでしょうか?
多くの中小企業が覚醒の時を迎えようとしている。
私たちは大変化の真っ只中にいる。
そんな風に思う今日この頃。
![アバター画像](http://www.fstcon.jp/wp/wp-content/uploads/noriyama_avatar_1444841488-80x80.jpg)
乗山徹
![アバター画像](http://www.fstcon.jp/wp/wp-content/uploads/noriyama_avatar_1444841488-80x80.jpg)
最新記事 by 乗山徹 (全て見る)
- 顧客の創造_4つの謎 - 2021/1/2 土曜日
- コロナと共に去りぬ - 2020/6/29 月曜日
- パンドラの箱が開いた - 2020/6/28 日曜日
- 聴覚に多大に影響を与えたアルバムのカバー_10枚目 - 2020/5/12 火曜日
- 聴覚に多大に影響を与えたアルバムのカバー_9枚目 - 2020/5/11 月曜日
関連記事
-
-
ブログは商いの苗床
一昨日、中小企業家同友会の一歩の会で大先輩の経営者のお話を聞く機会がありました。 …
-
-
夏の終わりの風物詩「ら・フェスタ」
昨日、今日と釧路では「ら・フェスタ」(ラーメンまつり)が開催されました。 釧路は …
-
-
あなたは裸の王様です
はじめて相談を受けるお客さんと話していると、「もっと早く乗山さんに相談していれば …
-
-
チラシを悪者にしないで!
昨今の補助金ブームが話題になりました。 何でも商工会や商工会議所が窓口でチラシや …
-
-
看板の書き方次第で金をドブに捨てる
先日、「あのアドバイスがきっかけで売上が好調です」と言われました。 嬉しい言葉で …
-
-
あなたの現在価値は過去にある
昨日の記事で自分が過去にコンピューターのプログラマーの仕事をしていたと書きました …
-
-
「いいね!」ばかり押しているけど・・・
毎日、とにかく時間がない。何故なんだろう?とじっと手を見る・・・石川啄木じゃない …
-
-
映像は現実化する
昨日は正月ボウリング。 ボウリングなんて一体何年振りなんだろうか?って位久々でし …
-
-
お客さんの期待
先日のご相談で、事務作業や官庁への届け出などの仕事を一括会計事務所に してもらっ …
-
-
失敗の本質
「失敗の本質」という本をご存知でしょうか? 第二次世界大戦の日本軍の敗戦から何故 …