立地って何だろう？

2014/08/24 2016/04/03

うちの店の立地ってどうなんでしょうかね？と先日聞かれました。普通に考えても立地としては目立たない場所だし、今のままではリッチになれないでしょうねと答えました（笑）。

このブログでもこれまで何回か登場しているんですけど、ＡＩＤＭＡ理論ってのがあります。人が最終的に購買に至るまでの心理の過程を説明したもので、Attention（注意）、Interest（関心）、Desire（欲求）、Memory（記憶）、Action」（行動）という順で、メディアで存在に気付かされてAttention（注意）から最終的に購買に至るAction」（行動）というわけです。この５つのプロセスの中で最も重要なのが、最初の取っ掛かりであるAttention（注意）＝メディアによる気付き、なのです。
店舗の立地というのは、まさにこのAttention、気付かれ易い場所かどうかなのです。例えば人の集まる地下鉄の出口の近くなどは、多くの人の行動経路になっていて、日々の生活の中で普通に歩いていて看板や店舗が自然に目に入ってきやすい、本屋さんだったら、ちょっと雑誌を見ていこうか？とか飲食店だと、丁度晩飯時だし、ここで食っていこうかな、となるわけです。当然、来客も期待できるので家賃も高くなるという関係にあります。逆に立地が悪い、あまり人通りのない場所だと、Attention気付きによる来店の可能性は低くなる分、家賃も安いトレードオフの関係になるのです。
一方、釧路みたいな地方に来ると、多くの人が集中的に集まる場所は大型のショッピングセンターなどに限られ、車社会なので交通量の多い幹線が比較的立地の良い場所と言えるように思いますし、メディアとしての看板も大型にする必要があります。

ただし最近だと、飲食店などはスマホを見て、ＳＮＳで見つけて、検索してお店の場所を調べてといった一連の行動が当たり前になっているので、以前ほど立地の良し悪しが集客を左右しなくなっているように思います。逆に立地条件が悪いお店はＳＮＳの露出を多くするとか、チラシや広告などの媒体でAttention気付いてもらう行動をひたすら継続することです。立地の良さだけで待ちの商売で胡坐かいていられるような時代ではなくなった。ＳＮＳを含め多メディアでどんだけ気付いてもらう行動を根気よく続けているかが問われているのです。

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