使える理論、使えない理論

2014/07/04 2016/04/03

既存のマーケティング理論は本当に使えないのか？使えないとしたら何故使えないのだろうか？最近、こんなことを良く考えています。特に、先日エクスマセミナーで大勢の方々の前でしゃべっている時にふと頭をよぎりました。今、自分が話していることは中小企業診断士として学んだ伝統的なマーケティングとはかなりはずれたもの。エクスマの要素の影響を多大に受けているけど、ＡＩＤＭＡ理論など既存のマーケティング理論も一部使って、実践的にやるべきことを自分の頭で納得したものを使って再構築しているのです。

今、自分がセミナーで話していることやお客さんとの経営相談の場では、全て自分が実践して効果のあったもの、自分で納得したものに基づいてお話しています。だからムダなことや自分の分からないことは一切しゃべらない。
でも、以前はそうじゃなかった。既存のマーケティング理論の体系をベースにしていた。自分でも今一つ納得していない理論体系に基づいてムリヤリこじつけて問題解決に当たっていた。うまくいくわけないんです。使えない理論に基づいて仕事している。当然、良い結果なんて出るわけがない。そりゃあ、使えない中小企業診断士って言われても仕方がないですよ。僕は中小企業診断士業界全体が僕が過去に陥っていた悪しき枠組みから今でも抜け出せていないと思っています。つまり使えない理論体系に縛られて、ことマーケティングに関しては、ほとんど成果を挙げれていない。壮大な才能の無駄遣い。だってそうでしょう。苦労して難しい試験をパスして独立しても、使えない体系に縛られて、世の中の役に立てないなんて。言い過ぎですか？自分がドツボに嵌った、中途半端なコンサルだったから余計分かるんですよ。

マーケティング理論が全て使えないわけではありません。ＡＩＤＭＡ以外にも４Ｐ理論（マーケティングに必要な要素をPrpduct（製品）、Price（価格）、Promotion（販促）、Place（流通経路）に分けて考える）なんて全体の戦略を組み立てる時なんかには有用だと思います。でも、市場調査やセグメント分析だとかは、中小企業レベルでは限られた場合にしか使わないものが殆どで、エクスマみたいに直接、お客さんにつながるものは殆どない。
でも、人類の偉大なる叡智を集めた資産とも言える既存のマーケティング体系の何が使えて、何が使えないのか。何故使えないのかを、自分の目と耳と頭で検証しようと思っています。そこからまた見えてくるもの、新しい発見があるような気がしてならないのです。そして分かった成果を中小企業診断士業界にお返しできれば良いな～と思っています。そんな大それたことが出来るかどうかは分かりませんが、そんな事を考えていました。

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