寅さん、帰省す

2014/05/19 2016/04/03

先週末の土曜日、日曜日の丸２日間、ロスアンゼルスに住む母方の叔父が帰省し、一緒の時間を過ごしました。今年７０歳になる叔父は渡米して４３年、今回は数十年ぶりに開かれる釧路江南高校のクラス会のために帰国したとのこと。

叔父は渡米する前は米軍キャンプ周りのバンドマン（ベース）をやっていたらしく、バンドのピアノマンに誘われて渡米し、そのまま現地に居ついてしまった。今も中小企業の経営を現役で続けており、７０歳とはいえとても元気です。叔父は７人兄弟の末っ子ですが、無鉄砲な生き方は、母方の兄弟に共通するもの。他にも共産党の道議会議員になった人も居れば、民芸品の会社で一時代を築いた人、うちの母も今は認知症でぼけてしまったけど保護士の仕事で藍綬褒章を受けたりしています。他の兄弟も全員個性的で面白い人ばかりだなぁと今更ながら思うのです。７人兄弟のうち古い順番に死んでいって、今うちの母が一番上で４人が残っています。この２日間で、残っている兄弟が集まり、僕も久々に親の世代の人たちと長い時間接することが出来て、良かったな～と思ったし、へ～この世代の人たちってこんなこと考えてるんだ～って新鮮に感じました。特に米国に住む叔父が、いろんな日本の情報に詳しいのには驚きました。日本の今の世界的な評価、企業情報、政治状況など、明らかに日本に暮らしている他の兄弟より正確に認識しているし、情報量も多い。外から見た方が日本を良く見えるし、日本に居ない分、逆に祖国への興味が増すのかなぁ～とも思いました。逆に、日本にずっと暮らす叔母たちは、平和ボケしているのか、日本の偏向したメディアの情報を薄く聞かされている程度で、まさに愚民政策にやられているなぁ（笑）と思えるのです。

多分、米国の叔父も、国内に住む叔母たちも、まともにいつも思っていることをしゃべっているだけなのですが、国内に住む日本人がいかに平和ボケして、愚民政策によって、まともに政治や経済に関して考える基軸を失っているか、そんなことを感じて面白かったです。ＴＰＰの問題、集団的自衛権に代表される国防の問題、国内メディアのバイアスがかかった報道が自分の基軸で考える日本人の脳みそを破壊してきたんだよな～と思っています。じいちゃん、ばあちゃんたちの世代はそんな平和ボケの脳みそでもやってこれたんだろうけど、これからの世代は自分の軸でモノを考えないと、日本人は生きていけなくなる。突然帰ってきた、寅さんの帰省でそんなことを改めて思った週末。でも、本当に楽しく素敵な時間でした。叔父さん、そろそろロスに着いた頃かな～。僕のブログ見てくれているみたいだし（笑）。

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