回り道も悪くない

2013/12/01

一昨日のネットショップセミナーで最後の質疑応答で受けたもう一つの質問。「先生は今コンサルタントですが、実業として会社経営をするつもりはなかったのですか？」というもの。その時は「確かに僕は独立する時にソフトウェア会社を立ち上げるという選択肢も考えて悩んだ時期もあったけど、今は経営コンサルタントが天職だと思える入口くらいかな。人生あれもこれもは出来ないしね。」と答えましたが、あ～、最近そんなこと余り考えたことなかったな～。こういう時の質問って思ってもみないことが多いですね。

で、その質問が心に引っ掛かっていたせいか、ちょっと自分を振り返ってみました。同じ仕事を１３年も続けていると、自分のコンサルタント能力はやはり次第に上がってきたなぁと感じますし、相談してくるお客さんでも、相談して来ない方でも、相手がやるべき事が恐らくかなり正確に見えるようになった（たまに見えない人も居ますが）。あとセミナーでもかなりお客さんに覚えて欲しい事や理解して欲しいことを伝えることが出来るようになったと思います。でも、随分回り道をしてきたなぁ～というのが正直な所なのです。自分の天職を人生の相当早い時期に解る人も居るだろうし、僕みたいに回り道に回り道を重ねて入り口までやっと辿り着いた人（ただの勘違いかもしれませんが）、或いは見つけれないまま職業人生をリタイアする方、様々だと思います。でも、回り道って決して悪いことばかりじゃない。僕も、２０代に音楽の道をあきらめて負け犬根性たっぷりでやけくそ気味に貸しレコード屋のチラシつくりながら地下鉄出口で毎日配って集客していた、俺の人生なんてこった～と卑屈になりながらも必死に食べるためにやっていた事が、もの凄く今の仕事の糧になっている。そんなものなんです。その後、ちゃんと毎月世間並みの給料をもらえるサラリーマンになり、事務員やコンピューターのプログラマー、営業マンを経験してさらに独立して中小企業診断士をやって今に至る。その間、ずっと自分で自分の事をぱっとしないな～、とても天職なんて言えるもんじゃないな～と思っていました。

でも、そんなくねくねと回り道を続けていると、どこかでその経験が全て繋がる時がある。無駄だと思っていたものが実は財産だったって気付く時が来る。それが今の仕事が天職だって思える瞬間なのかもしれない。だから全力をぶつけて色々な仕事をするのも、たとえ給料が安くたって、嫌な上司と出会ったって、それも全て財産なんだ、天職と出会うまでのプロセスなんだって考えた方が良い。でこぼこ道や曲がりくねった道　地図さえないそれもまた人生～　♪　って唄ありましたよね。人生、回り道もまた悪くないですよ。

「そんなものかもしれないねぇ・・・」という方は　↓　↓
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