理に適わぬことは・・・

2013/09/09 2016/04/10

昨日の早朝、２０２０年の東京オリンピック開催が決定というビックニュースが入ってきました。その前夜、オリンピック東京開催を招致すべく、安倍首長がブエノスアイレスで熱弁を奮うそのわずか数時間前、７年後にはもしかしたら日本のトップに立っている可能性も高い石破茂自民党幹事長は何故か釧路市に居ました。しかも私シーサー君を目の前にして日本のこれからについて熱く語ってくれていたのです。実は釧路市は明治初期に石破茂さんの選挙区である鳥取県から集団で移ってきた歴史があり、今でも釧路市のかなり部分が鳥取の地名がついており、鳥取神社が今は釧路市最大の神社なのです。その縁もあり、時折釧路市を訪れていて、今回来釧のスケジュールの合間で、地元選出の伊東良孝議員も同席して僕ら「釧路の未来を考える会」の若手経営者との勉強会の時間を取っていただいたわけです。

ホテルの一室に集まり、一応、会長である僕からスタートしてメンバー５人より釧路の抱えている課題などを説明して、一つ一つ丁寧に回答していただきました。石破先生は一昨年、当時野党だったんですが、我々の会主催で講演していただき、空港までの送迎の車の中でも楽しいお話をいただき、全く飾らなく威圧感が全然ない方で、僕はすっかりファンになっていたんです。今回も他のところで講演をしてきた後でお疲れのところ、黙っているととても怖い顔なんですが、話をし出すと本当にひきこまれてしまいます。石破さんの話は、論理的で凄～く分かりやすいのが特長なんです。過去の歴史、今の国際情勢から勘案して、日本はこうすべきだという論旨が極めて明快、農業の問題でも、医療の問題でも、日本の抱えている病巣と今後の方策について色々とお話してくれました。

その中で、一番印象に残ったのが陳情についてのお話。地域の要望が次々に上がってくるけど、日本の政治の根本的な問題でもあるけど、自分の地域だけ良ければというのが殆ど（それを聞いて今の借金が肥大化した日本になってしまった）。本当に良い提案は、地域全体への波及効果が合理的で明確になっており、延々と説明と聞かなくても５分聞いたら理解できる。そういうある種スコーンと突き抜けた陳情であれば受けいれられる可能性が高いとの事。これを解釈すると、自分たちの地域さえ良ければ良い、欲しいものだけ手に入れれば良い、そのためには根拠の希薄な効果などうたってお金さえもらえれば良い的な提案は見破られるってことかなぁ～と。理にかなっていないことは相手にされない、経営の世界でも同じだな～と思いました。まぎれもない日本のトップランナーとの信じられないような貴重な時間をいただきました。ツイテル、ツイテル！

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