会社ドックいいよ

中小企業診断士っていったい何をするの？と言われ続けて１０数年、その度に何だかかんだと答えているのですが、意外と自分でも冷静にお客さんの立場で振り返った事がないかもしれないと気付きました。中小企業診断士と言っても資格を取っても会社員のままでいる人も多いのですが、独立したプロコンサルタントから企業内診断士までどの人に頼んでも必ずできる共通の仕事があります。それは資格名そのまんまの「中小企業を診断する」仕事です。最近、どうも朝起きたら身体がだるいなぁ～、何か悪い病気かも、いっぺん病院に行って診断してもらおうってなりますが、会社の業績がず～っと思わしくない。そう言えばシーサー君、中小企業診断士って会社の経営診断をやるんだったよね？ちょっとうちの会社の診断してくんない？と声をかけると良いのです。

まあ、ただ診断までは出来るけど、その後どうしたらよいか教えてくれるかどうかは腕の良しあしがあるのでそのつもりで。リスクを避けたい方はシーサー君に声をかけましょう（笑）。僕のこれまでの経験上から言うと、心配事がある時、困り事が発生した時に声がかかる事が多い。たまに将来を見越して今の内に新事業に挑戦したいので経営改善をしたいという前向き相談があるという感じです。こうして振り返って気付くのは中小企業診断士に声がかかるのは両極端のシチュエーションだという事。経営が悪化してどうしようもなく追い込まれた時か、非常に意欲的に将来の準備をする場合か。もちろん、どちらの仕事も大変ありがたいのですが、その中間の圧倒的多数の中小企業診断士を利用しない会社はどうしているでしょうか？一見、何とか今年は飯が食えているとか、まだそこまで追い詰められていないとか言って放っているうちに、同じビジネスモデルは食えなくなってきている会社が多いように思うのです。人間の身体だって寿命がある限り、一見なんともなくとも裏で病気が進行している事が多い。会社にも寿命がある。だからこそ経営状況を定期的に把握して次の投資と改善を続けないといけない。

アベノミクスの第三の矢が中途半端な成長戦略で市場の失望感を招いていますが、中小企業診断士使って企業診断する人間ドックならぬ会社ドックを中小企業に導入する。受診した会社には税金を安くするとかやると一挙両得で世の中良くなるように思うんですが。安倍さん、伝わってますか？・・な、わけないか。

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乗山徹

代表取締役 ： ファーストコンサルティング株式会社

北海道釧路市の中小企業診断士＆ＩＴコーディネーター。エクスマ手法でお客さん企業の売上アップを日々指導。沖縄好きで三線唄者「シーサー君」としてピン芸人もやっています。「シーサー君ブログ」で手書き絵ブログを一日一絵一文を更新中！

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