歴史は人をいざなう
2016/04/11
今回は三重県の各所を訪ね歩きました。三重県というと一見地味なイメージがありますが、食べ物でいうと松阪牛、伊勢エビが有名ですし、伊勢神宮、世界遺産になっている熊野古道、鈴鹿サーキットなど誰でも知っている場所があり、観光資源がとても豊富な県なのです。ただし、個別に有名でもそれが三重県にあるって事を県外の人は知らないというのが残念なところのような気がします。僕は松阪牛って神戸のあたりだと思っていましたし、鈴鹿サーキットって近畿にあるって事は知っていても三重県だったってのはJRに乗っていて初めて気付きました。さらに熊野古道という素晴らしい世界遺産の存在もよく知らなかった。
熊野市のあたりを昨日は案内してもらいましたが、ある種神秘的なスポットで日本最古の神社などが数多くあり、今回回った中で最も僕のお気に入りになりました。千枚田という崖のような場所に造られた棚田は、平家などの落ち武者が難を逃れて住みついて作ったものだと説明され、古い歴史に思いを馳せてしまいました。
って事でものすごく観光資源が豊富な県ですけど、元々は江戸時代までは別々の藩だったのが明治に廃藩置県で三重県に統一されたのもあって中々県としてのアイデンティが取れないのかもしれません。僕が感じた三重県の最大の魅力は古い歴史。どの土地に行っても、歴史的な背景がそれぞれ全く違っていて、とても興味深く、むしろその多様性が魅力なのだと思います。
歴史って観光のキラーコンテンツだと思います。歴史を知れば、その地域の歴史をもっと知りたくなる。そして更に好きになっていく。その繰り返しの中でファンになり、やがてリピーターとなる。風景は一回見れば暫く見なくても良いけど、歴史は興味が湧けばもっと深めたくなる。ファンづくりには最も強力なツールなのだと思います。
地域の魅力を地域の人が意外と知らない。地元の歴史を地元の人が意外と知らない。今回、熊野を最も魅力的に感じさせたものは案内してくれた方のとても魅力的な歴史の解説だったのだと思います。地域の魅力を高めるには、まず地元の人が地元の歴史を知る事かもしれません。
「そうかもねぇ・・・」という方は ↓ ↓
↓↓ クリックよろしくお願いします
今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
最新記事 by 乗山徹 (全て見る)
関連記事
-
幽体離脱の時
毎年ゴールデンウィークになると思い出すのは、ちょっと古いんですが20年前のこの時 …
-
宴の後に残るもの
商売を続けていると、何をやってもうまく行くとても調子の良い時期と、毎日真面目にや …
-
総会はジャズで盛り上がり
中小企業家同友会釧路支部の総会懇親会でノイズクラブが演奏しました。 (曽我部新幹 …
-
SNSディバイドが社会問題化する日
昨日は釧路市地域雇用創造協議会主催の観光セミナーで長野県白馬村の五龍館女将の中村 …
-
巣篭りを奇貨として
あれよあれよという間にコロナ騒動が拡がり、総理大臣が国民に巣篭りをお願いするとい …
-
SNSはノウハウ本要らない
先日、ブログをこれから書く準備として「ブログの書き方」的なノウハウ本を買いました …
-
イノベイティブな商品
最近とみに思う事があります。 北海道の経営者の作り出す商品は本当に良いものが多い …
-
絵に書いた餅撲滅!
年の初めの計はつくり終えたでしょうか?僕は今日が仕事始めですが何とか昨日中につく …
-
この世はどうでも良いことで溢れている
先週末の土曜日は釧路市光陽町のひなた食堂で沖縄料理と泡盛を呑みながら沖縄音楽を楽 …
-
宿題やろうよ
昨日の仕事納めは、チラシ販促の指導でした。以前出した宿題のチラシをメールやFBメ …