不易は怠慢にあらず
2016/04/12
ついに桜の開花にこぎつけた釧路。気温18度、気持ち良いです。何たって日本一寒い街だからね。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」
これは松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で見出した俳句の理念で「不易流行(ふえきりゅうこう)」 という語で後世に伝えられています。
良い俳句を詠むためには時流に沿った流れを取り入れるのは当然だが、その基礎となる風雅を伝える精神や技術がなければ軽薄な句となってしまうというもの。
この「不易流行」は俳句のみならずあらゆる世の中の事象に当てはまりそうな格言です。これを現在のマーケティングに置き換えて考えて見ましょう。マーケティングの中でお客さんとの関係性構築ツールとして伝統的にあるものとして紙媒体のDMやお手紙があります。一方最近出てきたツールとしてはフェイスブックやブログ、Twitterなどのソーシャルメディアがあります。
まず「不易」=変わらないものとしては、例えばお得意さんをまず第一に大切にする、そのためには商品やサービスの質の向上に常に努力をして、いつもお手紙を出したりして忘れられない努力を継続する。「流行」=時流にあわせてFBやブログなどのソーシャルメディアをうまく活用して世のお客さんに常に気付いてもらうように努力する。
正直、両方ともとても重要、流行(ソーシャルメディア)を追うだけでも片手落ちだし、不易(お得意さん第一主義のマインド、紙メディア)だけで良いというわけでもない。つまり不易も流行も両方必要なんです。両方追求するには粘り強い行動力が要るし、特に流行を取り入れるには新しいものを学び続けなければならない。
一番、格好悪いのが「不易流行」とか言って新しいもの「流行」に耳を塞ぐ、無視する。でもそれやっていると、お客さんの方がどんどん先に行ってしまう世の中です。お客さんが当たり前に使っている環境を知らないでどうやって商売するの?って感じです。「不易流行」という立派な言葉を隠れ蓑にした「不易怠慢」に陥らないように、勉強続けましょうね。
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今日もマーケッター藤村正宏師のブログで勉強しよう!
乗山徹
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